ファイザー(PFE)決算:1株利益は1.23ドルで市場予想を上回る

ファイザーは、世界最大手の製薬会社のひとつであり、年間売上高は500億ドル近くに上る(COVID-19関連の医薬品売上高を除く)。以前は多くの種類のヘルスケア製品および化学医薬品を販売していたが、現在は処方箋薬とワクチンが売上高の大半を占めている。肺炎球菌ワクチンのプレベナー13、がん治療薬のイブランス、心血管疾患治療薬のエリキュース、自己免疫疾患治療薬のゼルヤンツが売上高の上位を占める。これらの医薬品は世界各地で販売され海外市場が全社売上高の50%近くを占める。また、海外市場では新興国市場が収益に大きく貢献している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1月-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比29%減の182.82億ドル(市場予想は165.98億ドル)
 
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.23ドル(市場予想は0.97ドル)

決算総括

1-3月期(第1四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。感染の落ち着きで、新型ウイルス向け注射剤「コミナティ」は想定通りの大幅な減収となったものの予想を上回ったほか、経口薬「パックスロビド」の売上高も予想を上回った。

今後の株価見通し

40ドル超えから、投資タイミングを図ることになろう。

ドロップボックス(DBX)決算:1株利益は42セントで市場予想を上回る

ドロップボックスは、個人および中小企業に重点を置いた、クラウドストレージやコンテンツコラボレーションツールの主要なプロバイダーである。2007年に設立され、クラウドストレージやクロスプラットフォームファイル同期のパイオニアであった。内部および外部から取り入れた手段を活用し、製品構成の多様化を図り、クラウドのストレージスペース以外にも事業内容を転換してきた。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1月-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比8.7%増の6.11億ドル(市場予想は6.01億ドル)
 
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・42セント(市場予想は36セント)

決算総括

1-3月期(第1四半期)売上高、調整済みEPS、フリーキャッシュフローは全て予想を上回った。

今後の株価見通し

22.40ドル超えから、26ドルを目指す動きが予想される。

マスターカード(MA)決算:1株利益は2.80ドルで市場予想を上回る

マスターカードは、世界第2位の決済会社である。2021年度のカード購入総決済額は6兆ドルに上る。世界200ヶ国で150を超える通貨による決済処理を行っている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1月-3月期)実績

★収入・・・前年同期比12%増の57.48億ドル(市場予想は56.44億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.80ドル(市場予想は2.72ドル)

決算総括

1-3月期(第1四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。 

今後の株価見通し

400ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。

ペイパル・ホールディングス(PYPL)決算:1株利益は1.17ドルで市場予想を上回る

ペイパル・ホールディングスは、2015年にイーベイから分離独立して誕生した。オンライン取引に焦点をあて、マーチャント(加盟店)や消費者にデジタル決済ソリューションを提供している。2021年末時点で、4億2,600万のアクティブ・ユーザーを有し、このうち3,400万が加盟店である。また、海外送金事業を手掛けるXoom、消費者間の決済プラットフォームVenmoを傘下に有する。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1月-3月期)実績

★純収入・・・前年同期比8.6%増の70.4億ドル(市場予想69.8億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.17ドル(市場予想は1.10ドル)

決算総括

1-3月期(第1四半期)純収入と調整済みEPSは予想を上回った。続く第2四半期の調整済みEPSガイダンスレンジは予想を下回った。通期ベースの調整済みEPSガイダンスは予想を上回った。

今後の株価見通し

当面72ドル近辺での値固めフェーズを続ける見通しだ。

ロッキード・マーティン・コーポレーション(LMT)決算:1株利益は6.43ドルで市場予想を上回る

ロッキード・マーティン・コーポレーションは、世界最大規模の防衛請負企業であり。2001年に「最新鋭ステルス戦闘機F-35」プログラムを受注して以来、欧米の高性能戦闘機市場を支配している。同社最大の事業部門は、航空機部門であり収益の3分の2以上をF-35プログラムから得ている。その他の事業部門には、シコルスキー・ヘリコプター事業を展開するロータリー・ミッションシステム部門、ミサイルおよびミサイル防衛システムの製造を行うミサイル・射撃統制部門、衛星の製造を行い、また、合弁会社United Launch Allianceからの持分利益が計上されている宇宙システム部門がある。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1月-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比1.1%増の151.26億ドル(市場予想は150.43億ドル)
 
★1株当たり利益(継続事業ベース)・・・6.43ドル(市場予想は6.08ドル)

決算総括

1-3月期(第1四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。通期ガイダンスも公表し、売上高はこれまでのガイダンスを維持し、若干予想を上回った。調整済みEPSガイダンスも維持し、予想を下回った。

今後の株価見通し

地政学的リスクは続く中、受注の積み上げや株主還元を続けているので脚光を浴びる場もあるだろう。