ラム・リサーチ(LRCX)決算:1株利益は6.99ドルで市場予想を上回る
ラム・リサーチは、半導体製造装置メーカーである。3D NANDフラッシュ・ストレージや高精度DRAMなど最先端をゆくロジック/ファンドリーなどのチップメーカーにとって重要な工程であるエッチング(化学腐食)、デポジション(薄膜の堆積)、クリーン(ウエハー洗浄)分野に注力している。主力製品であるKiyo(エッチング)、Vector(プラズマ化学的気相成長成膜)、およびSabre(電解めっき成膜)などをすべての主要地域で販売している。サムスン電子、マイクロン、インテル、SKハイニックス、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー(TSMC)を主要顧客に持つ。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比4.7%減の38.7億ドル(市場予想は38.2億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・6.99ドル(市場予想は6.50ドル)
決算総括
1-3月期(第3四半期)の売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。続く第4四半期売上高。調整済みEPSガイダンスレンジはともに予想を下回った。
今後の株価見通し
当面底値模索の動きが予想される。
メルク(MRK)決算:1株利益は1.40ドルで市場予想を上回る
メルクは、循環代謝病疾患、がん、感染症など幅広い治療分野の薬剤を製造する医薬品会社である。がん治療薬では、がん免疫療法の成長性が高く売上高への貢献度が高い。また、B型肝炎、小児疾患、および、子宮頸がん(HPV)、帯状疱疹予防薬などさまざまなワクチンも製造している。さらに、動物の健康のための医薬品の販売も手掛ける。地域別では、売上高の半分弱を米国市場が占めている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期8.9%減の144.87億ドル(市場予想は137.62億ドル)
★1株当たり利益(調整後)・・・1.40ドル(市場予想は1.33ドル)
決算総括
1-3月期(第1四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。主力抗がん剤のキイトルーダが予想を上回ったほか、新型ウイルス薬のラゲブリオ(モルヌピラビル)の売上高は 88%急減したものの、予想は上回った。
今後の株価見通し
117ドル超えから、130ドルを目指す展開が予想される。株価は新値圏にある。
マクドナルド(MCD)決算:1株利益は2.63ドルで市場予想を上回る
マクドナルドは、世界最大のレストランオーナーであり運営会社である。2021年度システム全体の売上高は1,120億ドル、100以上の市場で4万を超えるレストランを展開している。低価格設定のファスト・コアメニューでレストラン業界に革命を起こし、また、独立系レストランフランチャイジーとの提携を通じて優れた実績を築きあげた。マクドナルドはフランチャイズ・モデルの先駆者であり、独立したレストランフランチャイジーとの提携を通じて世界中で強固な基盤を築いている。売上高の60%以上を、フランチャイズ・ロイヤルティ料とリース料が占めている。残りの大部分は、米国、海外運営市場、海外開発/ライセンス市場の3つの主要部門を通じて運営する自社店舗が占めている。2021年末時点で、フランチャイズ・システムの不動産の55%と建物の80%を保有していることが、品質基準と一貫性を維持するのに寄与している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比4.1%増の58.98億ドル(市場予想は55.74億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.63ドル(市場予想は2.32ドル)
決算総括
1-3月期(第1四半期)売上高、調整済みEPS、既存店売上高の伸び率は全て予想を上回った。
今後の株価見通し
更なる上値追いが予想される。
ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)決算:1株利益は2.20ドルで市場予想と一致
ユナイテッド・パーセル・サービスは、世界最大級の小口貨物配送業者である。500機を超える航空機、10万台以上の運送車両を管理し、数百ヶ所に仕分施設を運営し、1日平均2,500万個を超える荷物を世界各地の住宅および企業に配送する。米国国内小口貨物が売上高の約64%、国際小口貨物が20%を占める。海上フレイト・フォワーディング、トラックロード仲介、請負ロジスティックが残りを占めている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比6%減の229.25億ドル(市場予想は229.98億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.20ドル(市場予想は2.20ドル)
決算総括
1-3月期(第1四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想範囲内となった。
今後の株価見通し
当面底値模索の動きか。
マイクロソフト(MSFT)決算:1株利益は2.45ドルで市場予想を上回る
マイクロソフトは、消費者や企業向けのソフトウェアを開発しライセンスを供与している。Windowsオペレーティングシステム(OS)やプロダクティビティツールであるOffice製品で知られている。事業は、プロダクティビティ・ビジネスプロセス部門(従来型Microsoft Office、クラウドベースOffice 365、Exchange、SharePoint、Skype、LinkedIn、Dynamics)、インテリジェントクラウド部門(インフラストラクチャ・アズ・ア・サービスやプラットフォーム・アズ・ア・サービスであるAzure、WindowsサーバーOS、SQL サーバー)、モアパーソナルコンピューティング部門(Windows Client、Xbox、Bing検索サービス、ディスプレイ広告、サーフェスラップトップ、タブレット、デスクトップ)の広範な製品を手掛ける同様な規模を持つ3つの部門で構成されている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比7%増の528.6億ドル(市場予想は510.3億ドル)
★1株当たり利益(特別項目を除く)・・・2.45ドル(市場予想は2.24ドル)
決算総括
1-3月期決算(第3四半期)では、売上高、調整済みEPSともに上回った。クラウドの売上高が堅調に推移している。
今後の株価見通し
チャットGPT人気も支えとなり、いよいよ350ドルを目指す展開が予想される。