ラスベガス・サンズ(LVS)決算:1株利益は28セントで市場予想を上回る

ラスベガス・サンズは、カジノ、ホテル、エンターテインメント、飲食、小売、会議・展示会施設を備えた世界最大級の完全統合型リゾートを運営している。マカオにベネチアン・マカオ、サンズ・マカオ、ロンドナー・マカオ、フォーシーズンズホテル・マカオ、パリジャン、シンガポールにマリーナベイ・サンズ・リゾートを保有している。2022年に、米国のベネチアンとパラッツォ・ラスベガスの資産を62億5,000万ドルでアポロ・グローバル・マネジメントとViciプロパティーズに売却した。2027年に、シンガポールで4つ目のタワーをオープンする予定である。ラスベガスの資産売却後は、全てのEBITDA(利払前・税引前・償却前利益)がアジア地域で生み出され、売上高の大部分をカジノ事業が占めることになる。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1月-3 月期)実績

★売上高・・・前年同期比 11%増の21.2億ドル(市場予想は18.3億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・28セント(市場予想は17セント)

決算総括

1-3月期売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。

今後の株価見通し

株価は新値を更新している。勢いは続こう。

ユナイテッド‧エアラインズ‧ホールディングス(UAL)決算:1株損失は0.63ドルで市場予想を上回る

ユナイテッドエアラインズ‧ホールディングスは、米国の大手航空会社である。サンフランシスコ、シカゴ、ヒューストン、デンバー、ロサンゼルス、ニューヨーク/ニューアーク、ワシントンDCなどを拠点(ハブ)空港としている。従来型の競合会社に比べ、より海外旅行に重点を置いたハブ&スポーク型のネットワーク戦略をとる。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1月-3月期)実績

★営業収入・・・前年同期比51%増の114.3億ドル(市場予想は114.3億ドル) 

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.63ドルの赤字(市場予想は0.73ドルの赤字)

決算総括

1-3月期(第1四半期)では、調整済みEPSは赤字だったものの、予想ほど膨らまなかった。売上高は予想範囲内となった。同社はすでに暫定決算を公表しており、第1四半期の数字には驚きはない。

今後の株価見通し

第2四半期のガイダンスに着目。業績回復期待で上昇を想定。

ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)決算:1株利益は6.26ドルで市場予想を上回る

ユナイテッドヘルス・グループは、米国最大級の民間医療保険会社であり、2021年末現在、米国外の500万人を含む5,000万人の会員に医療給付サービスを提供している。事業者提供医療制度、自家保険制度、政府による公的保険制度のための医療保険プランの大手として、マネージドケア市場で大規模に事業を展開している。また、医療保険事業に加え、医療・薬剤給付サービスから提携先および第三者に対する外来患者ケアや分析サービスまでを手掛けるオプタム事業への継続的な投資により、ヘルスケアサービス市場で巨大な組織を構築している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1月-3月期)実績 

★売上高・・・前年同期比15%増の919.31億ドル(市場予想は894.60億ドル) 
 
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・ 6.26ドル(市場予想は6.06ドル) 

決算総括

1-3月期(第1四半期)の経常収益、調整済みEPSともに予想を上回った。ユナイテッドヘルスケア部門もオプタム部門も予想を上回った。通期調整済みEPSを引き上げたが、予想を下回った。

今後の株価見通し

長期的にも、人口増加と高齢化により医療ニーズが高まり同社株には明らかに有利である。当面510ドル近辺で値固めの動きが予想される。

ユニオン・パシフィック(UNP)決算:1株利益は2.67ドルで市場予想を上回る

ユニオン・パシフィックは、ネブラスカ州オマハに本社を置く、北米最大の民間鉄道会社である。鉄道網は米国西部の3分の2を網羅し総延長距離は3万マイルを超える。石炭、工業製品、インターモーダル貨物、農産物、化学製品や自動車などの輸送事業により、年間売上高はおよそ250億ドル(2022年度)に上る。メキシコの鉄道会社フェロメックスの株式の約4分の1を保有しており、メキシコ間の輸送事業が売上高の約10%を占めている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1月-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比4%増の61.00億ドル(市場予想は60.40億ドル) 
 
★1株当たり利益(調整済み)・・・2.67ドル(市場予想は2.58ドル) 

決算総括

1-3月期(第1四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。 

今後の株価見通し

株価が220ドル超えから、投資タイミングを図ることになりそうだ。 

モルガン・スタンレー(MS)決算:1株利益は1.70ドルで市場予想を上回る

モルガン・スタンレーは、世界有数の投資銀行で、その歴史は前身となる会社が設立された1924年にまで遡る。事業は、機関投資家向け証券部門、ウェルス・マネジメント部門、投資運用部門で構成され、さまざまな金融商品やサービスを事業法人、政府系機関、金融機関や個人に提供している。2021年末時点の顧客資産はおよそ5兆ドルにのぼり、従業員数は全世界でおよそ7万人を超える。純営業収益の約50%は機関投資家向け証券事業、残りをウェルス・マネジメント事業と投資運用事業が占める。米国外の拠点の純営業収益が全体のおよそ30%を占めている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1月-3月期)実績

★収入・・・前年同期比2%減の145.17億ドル(市場予想は140.71億ドル) 
 
★1株当たり利益・・・1.70ドル(市場予想は1.67ドル)  

決算総括

1-3月期(第1四半期)経常収益、調整済みEPSはともに予想を上回った。 
成長著しいウェルス・マネジメントと資産運用事業が、業績の振れ幅が大きいトレーディングと投資銀行業務を補っている。

今後の株価見通し

80-100ドルのボックスが続こう。