インテル(INTC)決算:1株利益は0.10ドルで市場予想を下回る
インテルは、世界最大級のロジック半導体メーカーである。世界のPCおよびデータセンター市場向けにマイクロプロセッサーを設計および製造する。マイクロプロセッサーx86シリーズを開発した。半導体進化を予測する「ムーアの法則」は創業者のひとりであるゴードン・ムーアによって提唱されたが、最近は製造プロセスの移行に遅れが生じている。
サーバー向け事業がクラウドへの移行で恩恵を受ける一方で、PC向け市場の停滞から、モノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)、自動車など新分野へ進出してきた。アルテラ、モービルアイ、Habana Labsと積極的に合併を行い、PC向け以外の分野を強化している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(10月-12月期)実績
★調整後収入・・・前年同期比25%減の140.4億ドル(市場予想は144.9億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.10ドル(市場予想は0.19ドル)
決算総括
10-12月期決算(第4四半期)では、1株利益、売上高とも予想を大きく下回った。また、続く第1四半期のガイダンスでは1株損益は予想外の赤字を見込んだ。売上高も予想を大きく下回る見通し。
PC顧客からの需要の落ち込みと、収益性の高いサーバー・ハードウェア市場での厳しい競争で、第1四半期の見通しを下方修正。第1四半期の見通しは同社が直面している無数の課題を示した格好。
今後の株価見通し
当面底値模索の動きとなろう。
コムキャスト(CMCSA)決算:1株利益は0.82ドルで市場予想を上回る
コムキャストは、3つの事業で構成されている。中核のケーブル事業は、テレビ、インターネット・アクセス、および電話サービスを、約6,100万の米国の家庭および企業(米国の半分近く)に提供可能なネットワークを所有する。地域の約56%の家庭が、少なくとも1つのコムキャスト・サービスを契約している。
2011年にGEから、CNBC、MSNBC、USAなどのケーブルネットワーク、NBC放送ネットワーク、地元のNBC関連会社、Universal Studiosやいくつかのテーマパークなどを含むNBCUniversalを買収。
2018年に買収したSkyは、英国で最も優勢なテレビ局で、地位を築くために独占的なコンテンツに大幅な投資をしてきた。イタリア最大の有料テレビプロバイダーでもあり、ドイツとオーストリアでのプレゼンスを有する。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(10月-12月期)実績
★総売上高・・・前年同期比0.7%増の305.52億ドル(市場予想は303.29億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.82ドル(市場予想は0.77ドル)
決算総括
10-12月期決算(第4四半期)では、売上高、調整済みEPSともに予想を上回った。
今後の株価見通し
株価はベアトレンドを上抜いた。短期的には、50ドルを目指す展開が予想される。
アメリカン航空グループ(AAL)決算:1株利益は1.17ドルで市場予想を上回る
アメリカン航空グループは、予定有償旅客マイルで世界最大規模の航空会社である。シャーロット、シカゴ、ダラス・フォートワース、ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク、フィラデルフィア、フェニックス、ワシントンDCを米国の主要なハブ空港とする。
大規模な航空機リニューアルを完了し、米国の従来からある航空会社のなかで最も新しい航空機を保有している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(10月-12月期)実績
★売上高・・・前年同期比40%増の131.89億ドル(市場予想は132.01億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.17ドル(市場予想は1.15ドル)
決算総括
10-12月期決算(第4四半期)では、売上高は予想範囲内だったものの、調整済みEPSは予想を上回った。旅客収入も予想を上回っている。また、通期のガイダンスでは、第1四半期は弱めの1株利益の見通しを示したものの、通期では予想を上回る1株利益の見通しを示した。
今後の株価見通し
好決算を受け、更なる上値追いとなろう。
サウスウェスト航空(LUV)決算:1株損失は0.38ドルで市場予想を上回る
サウスウェスト航空は、国内発搭乗者数でみて米国最大の国内航空会社である。700を超える航空機を運行しており、すべてボーイング737型機を採用している。飛行ルートの拡張にもかかわらず、大都市のハブ空港を使わず、小都市の空港間を結ぶレジャー・フライトに引き続き特化している。格安航空会社のビジネスモデルで事業を展開している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(10月-12月期)実績
★売上高・・・前年同期比22%増の61.72億ドル (市場予想は61.55億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.38ドルの赤字(市場予想は0.07ドルの赤字)
決算総括
10-12月期決算(第4四半期)では、売上高は予想を上回ったが、調整済みEPSの赤字幅は予想以上に悪化した。有効座席マイル(ASM)、旅客マイル(RPM)ともに予想を下回った。
今後の株価見通し
有効座席マイル(ASM)、旅客マイル(RPM)がともに予想を下回った。40ドル超えから、投資タイミングを図りたいところだ。
テラダイン(TER)決算:1株利益は0.92ドルで市場予想を上回る
テラダインは、半導体の自動検査装置、ハードディスクドライブ、回路基板、電子システムのシステム検査、デバイスの無線検査などの検査装置の設計、開発、製造、販売を手掛ける。
2015年に産業オートメーション市場に参入し、工場向けの協働・自律ロボットも提供している。
多くの最終市場や地域に直接・間接的に製品を提供しているが、その最も重要な事業は、2021年の売上高の71%を占める半導体検査装置である。同装置は、垂直統合型・ファブレス型・ファウンドリー型チップメーカーに提供されている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(10月-12月期)実績
★売上高・・・前年同期比17%減の7.32億ドル(市場予想は7.11億ドル)
★1株当たり利益(調整後)・・・0.92ドル(市場予想は0.75ドル)
決算総括
10-12月期決算(第4四半期)では、売上高、調整済みEPSとも予想を上回った。ただし、続く第1四半期の売上高、調整済みEPSガイダンスレンジはともに予想を下回った。
今後の株価見通し
105ドル超えから、140ドルを目指す展開が予想される。