ゴミをバイオガスに変換する技術で、米国内だけでなく中長期的には海外展開も目指す

伊藤忠商事は11月28日、バイオガスの製造装置を手がける米Impact Bioenergy(インパクトバイオエナジー)への出資を発表した。出資額や比率などは非公表。

同社の装置では食品ゴミなどから電力や燃料向けのガスを製造できる。米国でゴミ廃棄の規制が強化される中、処理方法として需要が高まると見られ、伊藤忠商事は販売や生産体制の拡大支援を行う方針だ。

インパクトバイオエナジーは2013年設立のベンチャー企業。ガス製造装置に関する独自の機器製造技術や運転ノウハウを持ち、累計20万時間を超える機器運転実績を積み重ねてきた。装置は小型のため導入しやすく、ゴミをバイオガスに変換することで処理コストや輸送費の削減にもつながる。

伊藤忠商事は米国内での支援だけでなく、中長期的には同社の販売網を活用した海外展開も目指すとしている。