国内・海外事業ともに売上高増、モバイルオーダー導入なども収益性の改善に寄与
ラーメンチェーン「一風堂」を展開する力の源ホールディングスは11月14日、2022年4〜9月期(2Q累計)の決算を発表した。売上高は前年比34%増の116億円だった。客数の回復だけでなく季節商品や地域限定商品を積極展開したことも増収につながっている。
営業利益は204%増の7億9,900万円、純利益は580%増の6億9,400万円。不採算店の整理やモバイルオーダー導入などによるコスト削減に加え、原材料価格の上昇に対応するための価格改定も奏功し、大幅増益となった。
国内事業の売上高は前年比12%増の53億4,600万円で、国内店舗数は142店(前期末比1店舗減)に。原材料や水光熱費のコスト増に対応し、7月にラーメンと一部酒類を30〜40円値上げしたことで、10月までの客単価は5%増加。客数は13%増、既存店売上高は18%増となっている。
海外事業の売上高は66%増の50億1,200万円。9月末の海外店舗数は137店舗(前期末比3店舗増)で、10月までの既存店売上高は38%増加した。
世界的に続くインフレを受け、海外でも価格改定やコスト調整を実施。モバイルオーダー導入なども収益性の改善に寄与し、営業利益は467%増の5億7,100万円となった。
足元の業績を受け、2023年3月期の通期予想を上方修正。売上高は前期比26%増の245億円、営業利益は63%増の17億1,000万円を見込む。