ハネウェル・インターナショナル(HON)決算:1株利益は2.25ドルで市場予想を上回る

ハネウェル・インターナショナルは、旧式のサーモスタット装置を製造した、1885年にアルバート・バッツによって創設されたButz-Thermo Electric Regulatorを前身とする。今日では、世界的な多様な産業に対応する巨大企業であり、最大規模の設備のインストールベースを有する一社である。

エアロスペース事業部、ビルディング・テクノロジーズ事業部、パフォーマンス・マテリアルズ&テクノロジーズ事業部、セーフティ&プロダクティビティ・ソリューションズ事業部の4部門からなる。近年、2016年に Intelligratedを追加したほか、2018年にはGarrett Technologies、 Resideoのスピンオフなど、いくつかのポートフォリオ変更を行っている。

2019年に、建物、航空会社、重要インフラストラクチャーにおける企業の専門知識を活用するエンタープライズパフォーマンス管理ソフトウェアソリューションHoneywell Forgeを立ち上げた。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月―9月期)実績

★売上高・・・前年同期比5.6%増の89.51億ドル (市場予想は89.90億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.25ドル(市場予想は2.15ドル)

売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSは上回った。続く第4四半期売上高ガイダンスレンジは予想を下回ったが、調整済みEPSガイダンスレンジは上回った。

今後の株価見通し

株価は上昇している。短期的に205ドルを目指す展開が見込まれる。

バイオジェン(BIIB)決算:1株利益は4.77ドルで市場予想を上回る

バイオジェンは、バイオジェンとアイデックが合併し2003年に設立された。バイオジェンの多発性硬化症治療薬アボネックスとアイデックの悪性リンパ腫治療薬リツキサンが主力製品であった。

現在、リツキサンおよび次世代抗体医薬品ガジバをロシュとの提携で販売している。多発性硬化症治療薬のプレグリディ、タイサブリ、テクフィデラおよびVumerityは、主に自社で販売を手掛けるが、日本では、エーザイと共同で販売を促進している。

血友病治療薬エロクテートとアルプロリクスは、2017年にバイオベラティブの一部としてスピンオフされた。フェーズIII試験段階にある開発パイプラインが神経疾患と神経変性疾患分野で複数ある。脊髄性筋萎縮症治療薬スピンラザ(ヌシネルセン)をアイオニス・ファーマシューティカルズと共同販売した。アデュヘルムは、2021年6月に同社初のアルツハイマー病治療薬として承認された。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月―9月期)実績

★売上高・・・前年同期比10%減の25.04億ドル(市場予想は24.69億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・4.77ドル(市場予想は4.16ドル)

売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。通期ベースのガイダンスを公表しており、売上高、調整済みEPSともに上方修正し、それぞれ予想を上回った。同社はまた、エーザイと共同開発のアルツハイマー治療薬「レカネマブ」を来年3月末までに承認申請を行う予定だとも発表した。

今後の株価見通し

282ドル超えから340ドルを目指す展開が見込まれる。

テラダイン(TER)決算:1株利益は1.15ドルで市場予想を上回る

テラダインは、半導体の自動検査装置、ハードディスクドライブ、回路基板、電子システムのシステム検査、デバイスの無線検査などの検査装置の設計、開発、製造、販売を手掛ける。

2015年に産業オートメーション市場に参入し、工場向けの協働・自律ロボットも提供している。多くの最終市場や地域に直接・間接的に製品を提供しているが、その最も重要な事業は、2021年の売上高の71%を占める半導体検査装置である。同装置は、垂直統合型・ファブレス型・ファウンドリー型チップメーカーに提供されている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比13%減の8.27億ドル(市場予想は8.01億ドル)

★1株当たり利益(調整後)・・・1.15ドル(市場予想は1.04ドル)

売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。続く第4四半期売上高、調整済みEPSガイダンスレンジもともに予想を上回った。

今後の株価見通し

短期的に90ドルを目指す展開が見込まれる。

テキサス・インストゥルメンツ(TXN)決算:1株利益は2.47ドルで市場予想を上回る

テキサス・インストゥルメンツは、テキサス州のダラスを拠点とするアナログ半導体製造の世界大手である。

製品は、音声や電力などのリアルワールド・シグナルを処理するために使用されている。売上高の95%は半導体が占め、残りの5%をいわゆる電卓が占めている。
ワイヤレス通信機器やさまざまな電子応用機器に搭載されるプロセッサーやマイクロコントローラーでも大きな市場シェアを有する。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比13%増の52.4億ドル(市場予想は51.4億ドル)

★1株当たり損益(一部項目を除く)・・・2.47ドル前年同期は2.07ドル)

売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。続く第4四半期利上高、調整済みEPSともに予想を下回った。半導体需要の後退がコンピューターや携帯電話以外の分野にも広がりつつあることが示唆されている。

今後の株価見通し

当面底値模索の動きとなろう。

チポトレ・メキシカン・グリル(CMG)決算:1株利益は9.51ドルで市場予想を上回る

チポトレ・メキシカン・グリルは、米国最大のファストカジュアル・チェーン・レストランである。2021年の全店舗売上高は75億ドルであった。直営店舗数は3,000店舗以上で、多くが米国にあるが、カナダ、英国、フランス、ドイツでもわずかなプレゼンスを維持している。

競争力のある価格、高品質な食品の調達、サービスのスピード、便利さを中心に構築された販売提案で、ブリトー、ブリトーボウル、タコス、ケサディーヤ、飲料を販売している。収益は、完全にレストランの売上およびデリバリー手数料から得ている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比14%増の22.2億ドル(市場予想は22.4億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・9.51ドル (市場予想は9.23ドル)

売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSは上回った。既存店売上高の伸び率も予想を上回った。過去の集団食中毒発生から見事に復活している。

今後の株価見通し

1550ドルレベルでの値固めが予想される。