週末に、46年前からの友人S.O.君と私の親などとの、小さな集まりがありました。S君が私の親に会うのは、本当に久し振りだった筈です。定かではありませんが、恐らく40年ぶりくらいと思われます。そのS君曰わく、私の母親の顔を見た瞬間に「校長訓戒」を思い出したと。

あー、思い起こせばあれは私が中1の時。冬のスキー学校に一週間行って懲りた私は、同級生のS君と示し合わせて、春のスキー学校にウ○○キーを持って行くことにしたのです。それも1.5リットル入りのものを。一週間も雪山でのロッジ暮らしは堪らん、と。そして初日の夜、クラス全員が寝る大部屋の真ん中辺りで、モソモソと起きてキャップで一杯始めた時に、体育教師のS先生がちょうど見回りに来て、私たちは敢えなく捕まったのでした。

東京に帰ってから、私たちと親が校長室に呼び出されました。そして我々の学年初の始末書を取られました。それが校長訓戒でした。もう45年前の話なので、容赦下さい。

しかし顔を見て、45年前の校長訓戒を思い出すとは、笑えるというか、面白い思い出です。長い付き合いを紡いでいくと、様々な意味と歴史を織り交ぜながら、幾重にも重なって織り込まれていくので、厚くて丈夫で表情のあるタペストリーになって、そこはかとない信頼感もあります。これからも、ずっと大切にしていきたいと思います。