寺山修司の直筆の手紙を見ました。私は寺山修司の大ファンなので感動です。寺山17歳の時のものから、大人の時のものまで。もちろんその内容もとっても興味深いのですが、17歳の時の字に私の注意は向かいました。案外律儀な子供の字なのです。寺山は昭和10年生まれ。私の父と母はそれぞれ昭和9年と11年生まれ。父も昔はあんな字を書いたのだろうか?寺山の不良性は、実は自ら演出したものだったのだろうか?色々なことに思いが飛んでいきました。

今まで私は、主に寺山修司の「書いたもの」を好んできたのですが、それはもしかしたら一番自分を隠せる、演出出来るものかも知れません。本人自身が、「作りかえのきかない過去なんかない」と書いています。地の自分がもう少し出そうな、演劇や彼の撮った映画なども、もっとよく観て、寺山修司再発見をしたいと思ったのでした。