今朝走っていると、蝉の声がちょっとだけ小さくなったように感じました。一方地面の上には、仰向けに転がっている蝉の数がぐっと増えたような。儚いと云うか、切ないと云うか。

しかしあの蝉の腹のイメージ、私の目に焼き付いているのはアブラゼミの腹ですが、なんか白く粉が吹いているような感じで、小さい頃から忘れにくい、好きでもないけど強い印象があります。ゼットンみたいだし。

やがてアブラゼミの声は更に減り、ツクツクホウシの声が聞こえて、それもまたすぐに減っていくのでしょう。「やがて死ぬけしきは見えず蝉の声」ー芭蕉の句は、何を云わんとしているのでしょうか。無常迅速。