マイクロン・テクノロジー(MU)決算:1株利益は2.59ドルで市場予想を上回る

マイクロン・テクノロジーは、従来はPC向けのDRAMの製造に重点を置いていた。その後、NAND型フラッシュメモリー市場に進出を果たした。2013年半ばにエルピーダメモリ、2016年12月にイノテラ・メモリーズ(華亜科技)を買収し、DRAMスケールを増強した。

同社のDRAMとNAND製品は、PC、データセンター、スマートフォン、ゲームコンソール、自動車、その他のコンピューター機器に搭載されている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(3-5月期)実績

★売上高・・・前年同期比16%増の86.4億ドル(市場予想は86.4億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.59ドル(市場予想は2.45ドル)

第4四半期(6-8月期)ガイダンス

★売上高・・・68-76億ドル(市場予想は91.4億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.43-1.83ドル(市場予想は2.57ドル)

3-5月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想範囲内となったものの、1株利益は予想を上回った。

今後の株価見通し

ガイダンスが弱かった。当面底値模索の動きとなろう。

【図表1】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

コンステレーション・ブランズ(STZ)決算:1株利益は2.66ドルで市場予想を上回る

コンステレーション・ブランズは、米国最大手のマルチカテゴリー・アルコール飲料サプライヤーである。アンハイザー・ブッシュ・インベブ(AB InBev)の米国における排他的・永久的持分の買収により取得した、CoronaやMedeloなどのメキシコ・ビールの商標ポートフォリオが事業の重要な基盤となっている。AB InBevは、これらの権利を2013年のメキシコのビール大手Grupo Modeloの買収に伴い独占禁止法の牴触を回避するために売却した。

近年、ワイン・スピリッツ事業を再編し、多数のワイン・ブランドやBallast Pointクラフトビール・ブランドなど、利益率の低いいくつかの資産を売却した。ほとんどの製品を海外で製造して輸入し、独立系卸売業者を通じて販売している。また、医療用・娯楽用大麻大手のCanopy Growthの株式の36%を保有している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第1四半期(3月-5月期)実績

★売上高・・・前年同期比17%増の23.63億ドル(市場予想は21.70億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.66ドル(市場予想は2.50ドル)

通期ガイダンス

★1株当たり利益・・・11.20-11.50ドル
(従来予想は据え置き、市場予想は11.03ドル)

★フリーキャッシュフロー・・・13-14億ドル
(従来予想は据え置き、市場予想は13.2億ドル)

3-5月期の売上高、調整済みEPSガイダンスレンジはともに予想を上回った。粗利率は予想を下回った。通期ベースの調整済みEPSガイダンスレンジを据え置き、予想を上回った。

今後の株価見通し

当面底値模索の動きとなろう。210ドルレベルに下値支持線がある。

【図表2】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)決算:1株利益は0.96ドルで市場予想を上回る

ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスは、米国50州、および世界9カ国で13,000店を超える店舗を展開する大手小売薬局チェーンである。交通量の多い好立地に実店舗を開くのが同社のコア戦略で、各店舗を囲む5マイルの地域を合わせると、米国の人口のおよそ80%にあたる人々が居住していることになる。

現在、国内の処方箋薬局市場におけるシェアはおよそ20%で、首位を占めている。2021年に、Alliance Healthcareの卸売事業の大半をAmerisourceBergenに65億ドルで売却し、コア事業である薬局と、VillageMD社と展開するプライマリーケア・クリニック事業とデジタル(オンライン/モバイル)販売事業の強化を図る。また、AmerisourceBergen(29%)やSinopharm Holding Guoda Drugstores Co, Ltd(同40%)にも出資している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(3月-5月期)実績

★売上高・・・前年同期比4%減の325.97億ドル(市場予想は320.01億ドル)

★1株当たり利益(調整済み)・・・0.96ドル(市場予想は0.94ドル)

通期ガイダンス

★EPS成長率・・・1桁台前半(従来予想は据え置き)

3-5月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、それにもかかわらず、通期ガイダンスを維持したことが嫌気されている。同社は1株利益の1桁台前半の成長という見通しを維持している。同社は60億ドル以上と予想された英ブーツの売却計画を断念している。

今後の株価見通し

当面底値模索の動きとなろう。35ドルレベルに下値支持線がある。

【図表3】株価5年間チャート
出所:トレードステーション