【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 31,438.26 ▼62.42 (6/27)
NASDAQ: 11,524.55 ▼83.07 (6/27)
1.概況
米国市場は利益確定の売りが出て3日ぶりに反落となりました。32ドル高でスタートしたダウ平均は前日終値を挟んで小幅に揉み合う展開がしばらく続きましたが、取引終盤に入って売りが優勢になると結局62ドル安の31,438ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も83ポイント安の11,524ポイントとなっています。
2.経済指標等
5月の米耐久財受注額は前月比0.7%増となり市場予想を上回りました。5月の中古住宅販売仮契約指数も前月比0.7%上昇の99.9となり市場予想を上回っています。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち8業種が下げ、一般消費財・サービスとコミュニケーション・サービスが1%以上下落しています。一方でエネルギーと公益事業、ヘルスケアの3業種が上げ、エネルギーは3%近く上昇しています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではセールスフォース(CRM)とナイキ(NKE)が2%を超える下落となり、ボーイング(BA)も2%近く下げました。また、ダウ(DOW)とアメリカン・エキスプレス(AXP)、ウォルト・ディズニー(DIS)、スリーエム(MMM)、マイクロソフト(MSFT)も1%以上下落しています。一方でユナイテッドヘルス・グループ(UNH)が2%高となり、シェブロン(CVX)も2%近く上げました。メルク(MRK)とウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)、キャタピラー(CAT)も1%以上上昇しています。ダウ平均構成銘柄以外では、暗号資産交換業者のコインベース・グローバル(COIN)が投資判断と目標株価の引き下げを受けて10%を上回る下落となっています。手作り品の通販サイトを運営するエッツィー(ETSY)も投資判断の引き下げを受けて3%以上下げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.07%高い3.20%となりました。ドル円は135円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株安を受けて下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が下げ渋り底堅さをみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)