新たな窓の発生。窓が埋められ、方向感が定まらない値動き
前回のコラム掲載後、5月18日に25日移動平均線と75日移動平均線を上回りました。
そして、5月19日にはこの25日移動平均線、75日移動平均線に加え5日移動平均線も大きく下回るなど、25日移動平均線と75日移動平均線に押し返されました。
しかし、その後は5月23日に窓をあけて上昇し、再び25日移動平均線と75日移動平均線を上回った後、翌24日には75日移動平均線を下回ると同時に、23日に発生した窓を埋めており、この2本の移動平均線を挟んだ方向感のない値動きとなっています。
そのような中、上向きの5日移動平均線が25日移動平均線を上回るゴールデンクロスが発生しており、このまま5日移動平均線上を維持できるかが注目されます。
5日移動平均線上を維持できるか。それが2つ目のゴールデンクロス発生のカギ
仮に上向きの5日移動平均線上を終値で維持するようですと、日経平均株価が75日移動平均線上を回復し、5日移動平均線が75日移動平均線も上回って2つ目のゴールデンクロスが発生することが考えられると同時に、グランビルの法則の買いシグナルが発生することになり、反発の継続が期待されます。
一方で、株価が5日移動平均線上を維持できずに割り込んだり、割り込んだまま5日移動平均線が下向きに変化したりするようですと、ゴールデンクロスが打ち消されることになり、再び下落基調に戻ってしまうことが考えられ、注意が必要になるのではないかと思われます。
25日移動平均線と75日移動平均線の向きに注目
そのような中で注目されるのが、25日移動平均線と75日移動平均線の向きです。25日移動平均線上で推移しても、27,000円を上回って維持できないようですと、25日移動平均線は今週、下向きが続くと予想しています。
また、27,000円台を上回って維持できないようですと、75日移動平均線も下向きが続くことが予想されます。したがって、これら2本の移動平均線が上向きに変化するためには、5月25日以降、何としても27,000円台に乗せて終値で維持する必要があると考えられます。
果たして、次回のこのコラムが掲載されるまでの間に、27,000円台を終値で回復すると同時に、25日移動平均線と75日移動平均線は上向きに変化しているのでしょうか。今週は今後のトレンドを決める重要な1週間になるのではないかと思われます。