ピンタレスト(PINS)決算:一株利益は10セントで市場予想を上回る
ピンタレストは、オンライン上でレシピから料理・旅行先まで、ユーザーがさまざまな製品やアイデアを発見することができるプラットフォームを展開している。
2010年に設立されたこのプラットフォームは、女性から強い支持を得ており、月間3億6,500万人に及ぶアクティブユーザーのうち、女性が約3分の2を占めている。
デジタル広告枠の販売が主な収益源であり、現在はプラットフォーム上のeコマース機能の強化に取り組んでいる。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比18%増の5.75億ドル(市場予想は5.73億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・10セント(市場予想は2.7セント)
売上高は予想をわずかに上回ったが、調整済みEPSは予想の4倍だった。月間アクティブユーザー数(MAU)は予想を下回った。
今後の株価見通し
好決算を受け、決算発表日引け後のOTC取引では20.30ドルレベルで推移している(NY時間午後8時時点)。同社株はベアトレンド下にあり、25ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。
サウスウエスト航空(LUV)決算:一株損失は0.32ドルで市場予想を上回る
サウスウェスト航空は、国内発搭乗者数でみて米国最大の国内航空会社である。700を超える航空機を運行しており、すべてボーイング737型機を採用している。
飛行ルートの拡張にもかかわらず、大都市のハブ空港を使わず、小都市の空港間を結ぶレジャー・フライトに引き続き特化している。格安航空会社のビジネスモデルで事業を展開している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比129%増の46.94億ドル (市場予想は46.92億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.32ドルの赤字(市場予想は0.27ドルの赤字)
売上高は予想を上回ったが、調整済みEPSの赤字幅は予想以上に悪化した。
今後の株価見通し
米航空各社とも、次の4-6月期黒字化観測が続出している。欧米では脱マスクが進んでおり、航空会社などもマスク着用義務撤廃が増えている。コロナで、株価はかなり圧迫を受けており、日柄整理もかなり進んだ。同社株は、50ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。
サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(TMO)決算:一株利益は7.25ドルで市場予想を上回る
サーモ・フィッシャー・サイエンティフィックは、分析機器や研究用機器、診断用消耗品、ライフサイエンス試薬などの販売を手掛ける。
分析テクノロジー(内部取引を含む売上高の約17%を占める)、特殊診断薬(同15%)、ライフサイエンスソリューション(同36%)、および、研究用製品・サービス(同40%)の4部門を通じて事業を展開している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比19%増の118.18億ドル(市場予想は106.20億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・7.25ドル(市場予想は6.11ドル)
1株利益、売上高とも予想を大幅に上回った。
今後の株価見通し
好決算を受け、株価は上昇した。以下の株価チャートの通り、同社株はベアトレンド下にある。600ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。
サービスナウ(NOW)決算:一株利益は1.73ドルで市場予想を上回る
サービスナウは、さまざまなビジネス工程を構築し自動化するための製品を備えたクラウド・アプリケーション(ソフトウェア・アズ・ア・サービス/SaaS)を提供する。企業向けのIT機能の開発に特化している。
ITサービス管理(ITSM)アプリケーションから事業を始め、IT機能を拡充した後、近年では、自社のワークフロー自動化ロジックを活用し、カスタマー・サービス、人事管理サービス、セキュリティ運営サービスなどITを超えた機能分野へと事業を拡大している。
また、アプリケーション開発のためのクラウドベースのプラットフォーム(PaaS)も提供している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比27%増の17.2億ドル(市場予想は17.0億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.73ドル(市場予想は1.70ドル)
売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。
今後の株価見通し
株価チャートは以下の通り、ベアトレンド下にある。580ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。
コムキャスト(CMCSA)決算:一株利益は86セントで市場予想を上回る
コムキャストは、3つの事業で構成されている。中核のケーブル事業は、テレビ、インターネット・アクセス、および電話サービスを、約6,100万の米国の家庭および企業(米国の半分近く)に提供可能なネットワークを所有する。地域の約57%の家庭が、少なくとも1つのコムキャスト・サービスを契約している。
2011年にGEから、CNBC、MSNBC、USAなどのケーブルネットワーク、NBC放送ネットワーク、地元のNBC関連会社、Universal Studiosやいくつかのテーマパークなどを含むNBCUniversalを買収。
2018年に買収したSkyは、英国で最も優勢なテレビ局で、地位を築くために独占的なコンテンツに大幅な投資をしてきた。イタリア最大の有料テレビプロバイダーでもあり、ドイツとオーストリアでのプレゼンスを有する。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★総売上高・・・前年同期比14%増の310.10億ドル(市場予想は305.21億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・86セント(市場予想は80セント)
売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。ただし、株価は急落した。
今後の株価見通し
チャンネルを変えるように、消費者が動画配信サービスを月ごとに乗り換える時代の到来は、ネットフリックスだけでなく、旧メディア側にとっても脅威だ。見たい番組がなかったら、消費者にすぐに解約されてしまうからだ。天井の見え始めた動画配信市場の競争は新しい局面に入った。同社株はCEOの警戒発言で調整基調だ。当面底値模索の動きとなろう。