ダウ・ホールディングス(DOW)決算:一株利益は2.34ドルで市場予想を上回る
ダウは、多角的な化学品製造会社である。科学と技術を融合させ、人間の進歩に不可欠な革新的なソリューションを開発する。
ポートフォリオは、6つのグローバル・ビジネス・ユニットで構成され、パッケージング&スペシャリティ・プラスチックス、インダストリアル・インターミディエイツ&インフラストラクチャー、パフォーマンス・マテリアルズ&コーティングの3つの事業部門からなる。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比28%増の152.64億ドル(市場予想は144.95億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.34ドル(市場予想は2.07ドル)
1-3月期(第1四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。売上高が28%、純利益が58%の伸びをそれぞれ記録した。
今後の株価見通し
好決算を受け、更なる上値追いとなろう。
スナップ(SNAP)決算:一株利益は2セントで市場予想を上回る
スナップは、自らのことをカメラ会社と呼び、北米や欧州の先進地域で最も人気の高いソーシャル・ネットワーキング・アプリのひとつである。
Snapchat(カメラアプリケーション)を開発、運営している。1日約1億5,800万人のアクティブ・ユーザーを有する。売上高のほぼ全てが広告収入で構成されており、その88%を米国市場が占めている。本社をカリフォルニア州ヴェニスに置く。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比38%増の10.6億ドル(市場予想は10.7億ドル)
★1株当たり利益・・・2セント(市場予想は0.64セント)
1-3月期決算(第1四半期)では、売上高は予想範囲内だったものの、1株損益が予想外の赤字となった。第2四半期の売上高およびEBITDAの見通しも予想を下回った。
今後の株価見通し
10-12月期決算(第4四半期)は予想を上回る好決算だったことから株価はいったん反発したものの、結局行って来いになっている。当面27.50ドルを下値にした展開が続こう。
インテュイティブ・サージカル(ISRG)決算:一株利益は1.13ドルで市場予想を上回る
インテュイティブ・サージカルは、最小侵襲手術を支援するためのロボットシステムの開発、製造、販売を手掛ける。また、システムには、計器、使い捨て付属品、および保証サービスも提供される。世界中の病院に約6,000台のダビンチシステムが設置され、米国では約4,000台の設備が設置され、新興市場でも設置台数が伸びている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比15%増の14.9億ドル(市場予想は14.2億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.13ドル(市場予想は1.07ドル)
1-3月期決算(第1四半期)では、1株利益、売上高とも予想を上回った。手術ロボットのダビンチの手術件数は予想以上に伸びたものの、導入台数は予想を下回った。決算を受け時間外で株価は上昇している。
今後の株価見通し
相場環境が良くないため、株価はレンジ内の動きとなっているが、同社は業界の勝ち組企業だ。いずれ310ドル超えから、360ドルを目指す展開を見込んでいる。
アメリカン航空(AAL)決算:一株損失は2.32ドルで市場予想を下回る
アメリカン航空グループは、予定有償旅客マイルで世界最大規模の航空会社である。シャーロット、シカゴ、ダラス・フォートワース、ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク、フィラデルフィア、フェニックス、ワシントンDCを主要なハブ空港とする。大規模な航空機リニューアルを完了し、米国の従来からある航空会社のなかで最も新しい航空機を保有している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比122%増の88.99億ドル(市場予想は88.24億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.32ドルの赤字(市場予想は2.42ドルの赤字)
1-3月期(第1四半期)売上高は予想を上回り、調整済みEPSの赤字幅は予想ほど悪化しなかった。同社は第1四半期の売上高がパンデミック前の84%まで回復したと報告。
今後の株価見通し
株価はベアトレンドを上抜いた。26ドルを目指す展開となろう。
AT&T(T)決算:一株利益は77セントで市場予想を下回る
無線通信事業がAT&Tの最大の事業であり、売上高のおよそ40%を占めている。米国第3位の無線通信事業会社で、6,600万人のポストペイド(料金後払い)加入者と1,700万人のプリペイド(料金先払い)加入者に対して携帯電話端末接続サービスを提供している。
傘下のワーナー・メディアは、HBO、ターナー・ケーブルネットワーク、およびワーナー・ブラザーズ・スタジオなどのメディア資産を有し、売上高の約20%弱を占めている。ワーナー・メディアをスピンオフ(分離・独立)してディスカバリー社と合併することで合意しているが、これが実現すれば新たな独立系メディア会社が誕生することになる。
最近になって、150万人の顧客を有する売上高の約17%を占める従来型テレビ事業の持分の30%を売却した。同事業は、将来的にA&Tのバランスシートから切り離されることになる。事業者や世帯を対象とする固定通信サービス事業は売上高の約20%を占め、およそ150万の顧客にブロードバンド回線サービスを提供している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比13%減の381.05億ドル(市場予想は377.27億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・77セント(市場予想は75セント)
1-3月期(第1四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。携帯電話の景品が引き続き顧客獲得に貢献し、加入者数は予想を上回る増加を示した。
今後の株価見通し
更なる上値追いとなろう。