テスラ・モーターズ(TSLA)決算:一株利益は3.22ドルで市場予想を上回る
テスラは、2007年設立のカリフォルニア州パロアルトに本社を置く垂直統合型再生可能エネルギー企業である。
電動モビリティ社会への移行を目指し電気自動車の開発・製造を行っている。エネルギー発電用ソーラーパネルやソーラールーフ、また、住宅や商業ビルや公共施設向けに蓄電のためのバッテリーを販売する。高級セダン、中型セダン、クロスオーバーSUVなど、複数の車種を製造している。また、より低価格のセダン、小型SUV、ライトトラック、セミトレーラートラック、スポーツカーなどの販売を開始する計画である。2021年の世界自動車納入台数は、96万6000台をやや上回った。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比の81%増の187.6億ドル(市場予想は179.2億ドル)
★1株当たり損益(調整後)・・・3.22ドル(市場予想は2.27ドル)
電気自動車(EV)メーカーの米テスラが20日発表した2022年1-3月期決算は、売上高が81%増の187億5600万ドル(約2兆4000億円)、純利益は7.6倍の33億1800万ドルだった。
今後の株価見通し
また、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が謎めいたツイートを投稿し、同氏がツイッター買収へ向け株式公開買い付け(TOB)を実施するとの観測が強まった。
同氏が、総額430億ドルの買収資金確保に向け、金融機関と接触し始めたとブルムバーグが報じた。これを受け、ツイッター買収の資金負担が嫌気され、テスラ株は本日場中で4.96%下落した。引け後の好決算を受け、OTC取引では、1018ドル台で推移している(NY時間午後5時時点)。
アルコア(AA)決算:一株利益は3.06ドルで市場予想を上回る
アルコアは、ボーキサイト採掘、アルミナ精錬、一次アルミニウムの製造などを手掛ける、アルミニウムの垂直統合企業である。ボーキサイト採掘およびアルミナ精製の生産量で世界最大規模を誇る。利益はアルミニウムのサプライチェーンに沿った一般的な商品価格による影響を受ける。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比15%増の32.9億ドル (市場予想34.4億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を 除く)・・・3.06ドル(市場予想は 2.84ドル)
1-3月期の売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSは上回った。
今後の株価見通し
86.93ドルで引けたが、決算発表後のOTC取引では、82.60ドルレベルでの推移となっている。これまでの上昇トレンドは維持している。
アボット・ラボラトリーズ(ABT)決算:一株利益は1.73ドルで市場予想を上回る
アボット・ラボラトリーズは、医療機器、成人および小児の栄養製品、診断機器およびテストキット、およびブランドジェネリック医薬品を製造および販売する。
製品には、ペースメーカー、植込み型除細動器、神経調節機器、冠動脈ステント、カテーテル、乳児用調整粉乳、成人用栄養剤、分子診断プラットフォーム、免疫学的検査、ポイント・オブ・ケア機材などがある。米国外の売上高が全体の約60%を占める。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比14%増の118.95億ドル(市場予想は109.99億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.73ドル(市場予想は1.47ドル)
1-3月期決算(第3四半期)では、1株利益、売上高とも予想を上回った。22年度通期ベースの調整済みEPSガイダンスレンジは予想を下回った。
今後の株価見通し
通年ベースの調整済みEPSガイダンスレンジは弱かったが、株価は上昇している。
主力の診断薬/機器の売上高が予想を上回ったことのインパクトが大きい。
CSX(CSX)決算:一株利益は39セントで市場予想を上回る
CSXは、米国東部で一級鉄道を運営している。2021年の収益は約125億ドルであった。21,000マイルを超える路線網で、石炭(連結売上高の13%)、化学品(22%)、インターモーダルコンテナ(16%)、自動車貨物(9%)、その他のバルク商品や工業商品といった多様な商品の輸送を行っている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比21%増の34.1億ドル(市場予想は33.1億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・39セント(市場予想は37セント)
1-3月期の売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。
今後の株価見通し
好決算であり、再度上値追いの展開となろう。
ASMLホールディング(ASML)決算:一株利益は1.73ユーロで市場予想を上回る
ASMLホールディングは、1984年に設立されたオランダに本拠を置く、半導体の製造に使用されるフォトリソグラフィシステムのリーダー企業である。
フォトリソグラフィは、フォトマスクから半導体ウェハ上に回路パターンを露光するために光源が使用されるプロセスである。この分野の最新の技術進歩によって、チップメーカーではシリコンの同じ領域上のトランジスタ数を継続的に増やすことが可能となる。従来、リソグラフィは最先端のチップ製造におけるコストのかなりの割合を占めるが、チップメーカーでは、5ナノメートルのプロセスノードを超えて継続するために、ASMLの次世代EUVリソグラフィツールを必要とする。
製品は、インテル、サムスン、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー(TSMC)などすべての大手半導体メーカーで使用されている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比19%減の35.3億ユーロ(市場予想は34.6億ユーロ)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.73ユーロ(市場予想は1.61ユーロ)
1-3月期(第1四半期)の売上高、調整済みEPSは予想を上回った。続く第2四半期売上高、及び粗利率ガイダンスレンジは予想を下回った。更に、2022年度通期ベース売上高の伸び率ガイダンスは据え置いた。
今後の株価見通し
同社株は以下の通りベアトレンド下にある。680ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。