「マネー講座」なのにいきなりゴルフの話で違和感を持たれた方もいらっしゃるかもしれませんね。しばしご辛抱くださいませ。
昨日、某ゴルフの大会の最終日を観戦する機会がありました。話題の石川遼選手や池田勇太選手などのプレイを間近に見て、「さすがプロ」と感心しきりでした。
実は、我ながらちょっとこじつけかなと思いつつも、ゴルフと投資の共通点を思ったのです。
・ゴルフという競技は個人プレイです。もちろん試合においては、その結果を 他人と競っているのですが、基本的には団体競技ではありません。つまり自 分との闘いです。
・その闘いは、技術はもちろんですが、多分に精神的な部分も占めてきます。・闘いの場はいつも同じ環境ではありません。もちろんコースはゴルフ場ごと に異なりますし、天候の影響も大きいものです。
・ゴルフは一本のクラブで行うわけではありません。ドライバー、(その他の) ウッド、アイアン、パターなどを場面ごとで使い分けます。
・選ぶクラブはそのときのコース、風、芝の状況などから自分で判断し、人に よって異なります。
・ゴルフのプロ選手はそれぞれに素晴らしい才能を持っていることはもちろん ですが、日々繰り返す練習という絶え間ない努力を怠らないそうです。
投資について、あらためて見てみると・・・
・投資は個人の自己責任のもとで行います。
・投資では我慢をすることも多く、精神的な部分は大きいです。
・同じ相場はありません。常にさまざまな要因で動いているところで投資を行 います。
・一つの商品だけで戦おうとすると大きな負けにつながることも。株式、債券、 為替、商品などを投資地域も考慮しながら、組み合わせてポートフォリオを 作ります。
・商品や投資地域の選択は投資環境や相場、トレンドを見ながら判断しますし、 「絶対」はありません。
・投資は情報を仕入れ、分析し、常に学ぶという姿勢が大切です。
どうでしょう。なんだか投資と共通項がたくさんあるように思いませんか?もちろん他のスポーツも同様の部分は多いかとも思いますが、天候など外側からの影響(天候 ⇒ 相場)も大きく、都度冷静に判断して、ツール(クラブ ⇒ 商品)を選び分けるところなどはゴルフならではのような気がします。
ゴルフが上手な人はクラブの選び方が上手で、また満遍なくクラブを使いこなすことができるように思います。私などはまだまだ苦手なクラブがあり、練習でもついつい好きなクラブを使ってしまいますが、苦手だからと敬遠しては上達しないですよね。
投資でも株式は好きだけど債券は興味ない、とか外国のものはよくわからないから資産に取り入れない、といった好き嫌いはもったいないように思います。ぜひ投資も好き嫌いや苦手意識をなくし、常に学ぶ姿勢をもって取り組んでみてはいかがでしょう?
ゴルフも投資もプロはいますが、老若男女問わず一般個人への裾野が広くなっている点も似ていますね。
廣澤 知子
ファイナンシャル・プランナー