ジョンソン・エンド・ジョンソン（JNJ）決算：一株利益は2.6ドルで市場予想を上回る
企業概要
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、世界最大規模で最も多角的なヘルスケア企業である。医薬品、医療機器・診断、消費者の3部門で構成されている。医薬品、医療機器・診断の部門は合わせて売上高の80％近くを占め、キャッシュフローの大半を占めている。医薬品事業部門では、免疫、腫瘍、神経、肺、心臓、代謝疾患などの領域に重点を置いている。医療機器・診断事業部門では、整形外科、手術器具、視覚ケア、およびいくつかの小さな領域に焦点を当てている。消費者事業部門は、ベビーケア、美容、口腔ケア、市販薬、および女性の健康に焦点を当てている。地理的には、米国内で総売上高の約半分が生み出される。
出所：銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期（7月－9月期）実績
★売上高･･･前年同期比10.7％増の233.38億ドル（市場予想は237.37億ドル）
★1株当たり利益（一部項目を除く）･･･2.60ドル（市場予想は2.36ドル）
★純利益･･･前年同期比19％増の69.68億ドル（市場予想は63.33億ドル）
2021年通期ガイダンス
★売上高･･･941－946億ドル（従来予想は938－946億ドル、市場予想：942.9億ドル）
★1株当たり利益（一部項目を除く）･･･9.77－9.82ドル（従来予想は9.60－9.70ドル、市場予想：9.66ドル）
7－9月期（第3四半期）決算では、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。2021年の新型コロナワクチンの売上高予測は25億ドルで据え置いた。売上高は233億4000万ドル。予想の237億4000万ドルに届かなかった。通期ガイダンスも公表しており、1株利益、売上高とも上方修正し、ともに予想を上回った。パンデミックの制限が緩和されるにつれて、患者が病院や診療所に戻り、業績は全体的に改善した。
今後の株価見通し
好決算を受けて反発しているものの、同社株は依然としてベアトレンド下にある。166ドル超えから投資タイミングを図りたい。
ゴールドマン・サックス・グループ（GS）決算：一株利益は14.93ドルで市場予想を上回る
企業概要
ゴールドマン・サックス・グループは、世界有数の投資銀行である。インベストメント・バンキング（純営業収益の20％）、グローバル・マーケット（40％）、アセット・マネジメント（25％）、コンシューマー・アンド・ウェルスマネジメント（15％）の各部門からなる。純営業収益のおよそ60％を米国、15％をアジア地域、25％を欧州・中東・アフリカ（EMEA）地域で得ている。2008年に銀行持株会社（2009年に金融持株会社）に転換、連邦準備制度理事会（FRB）の監督下にある。
出所：銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期（7月－9月期）実績
★純収入･･･前年同期比26％増の136.08億ドル（市場予想は116.03億ドル）
★1株当たり損益（一部項目を除く）･･･14.93ドル（市場予想は9.92ドル）
★純利益･･･前年同期比52％増の52.84億ドル（市場予想は34.84億ドル）
7－9月期決算（第3四半期）では、1株利益、営業収益とも予想を上回った。7－9月期決算は、純利益が53億7800万ドル（約6130億円）となり、前年同期に比べて6割増えた。世界的なM＆A（合併･買収）ブームで助言業務が伸びた。
今後の株価見通し
素晴らしい決算内容だった。株価は更なる上値追いとなろう。
インテュイティブ・サージカル（ISRG）決算：一株利益は1.19ドルで市場予想を上回る
企業概要
インテュイティブ・サージカルは、最小侵襲手術を支援するためのロボットシステムの開発、製造、販売を手掛ける。また、システムには、計器、使い捨て付属品、および保証サービスも提供される。世界中の病院に約6,000台のダ・ビンチシステムが設置されており、米国では約4,000台が設置、新興市場でも設置台数が伸びている。
出所：銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期（7月－9月期）実績
★売上高･･･前年同期比30％増の14.0億ドル（市場予想は13.9億ドル）
○手術ロボット「ダ・ヴィンチ」売上台数･･･前年同期比72％増の336台（前年同期は195台）
★1株当たり利益（一部項目を除く）･･･1.19ドル（市場予想は1.17ドル）
第3四半期売上高、調整済みEPSは予想を上回った。2021年度通期ベースの手術件数の成長予想レンジの上限を引き下げた。
今後の株価見通し
決算発表後の時間外取引では、333ドル台で推移している。同社株は、340ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。
