東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は大幅に3日続伸となりました。日経平均は71円安の27,977円で寄り付くと直後に155円安の27,893円まで下落しましたが、朝方の売りが一巡すると9時30分頃にプラスに転じ上げ幅を大きく広げ10時40分過ぎに532円高の28,581円まで上昇し440円高の28,488円で前場を終えました。

454円高の28,503円でスタートした後場の日経平均は12時50分過ぎに387円高の28,436円まで上げ幅を縮めた後やや戻すと結局449円高の28,498円で取引を終えています。こうしたなか新興市場も高く東証マザーズ指数と日経ジャスダック平均が揃って上昇となっています。

2.個別銘柄等

ソニーグループ(6758)が4.4%高となりました。世界最大の半導体生産受託会社である台湾のTSMCと半導体の新工場を熊本県に共同建設する方針を固めたと伝わったことが材料視されました。自動車部品向け半導体の安定調達を目的に参画を検討していると伝わったデンソー(6902)も3.1%高となりました。また、円安となったことで自動車株も高く日産(7201)が5.3%高となったほか、トヨタ(7203)が3.3%高、マツダ(7261)が3.2%高、SUBARU(7270)も3.3%高となっています。

米長期金利の上昇を受けて生保株も高く、第一生命ホールディングス(8750)が一時2.9%高となり年初来高値を更新し、T&Dホールディングス(8795)も一時3.4%高となりました。さらに投資判断や目標株価の引き上げに反応したのがパナソニック(6752)や第一三共(4568)で、パナソニックが投資判断と目標株価の引き上げを受けて6.7%高となり、第一三共も目標株価の引き上げを受けて一時3.2%高となりました。

一方で安川電機(6506)が一時4.5%安となりました。ACサーボモーターやロボットの受注が想定を上回っていることなどから通期の営業利益の見通しを540億円から580億円に引き上げましたが、市場予想にわずかに届かなかったことで売りが優勢となりました。しかし、朝方の売り一巡後に持ち直し引けは1.9%安となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は449円高となりました。先週末の米国市場が反落となったこともあって売りが先行しましたが下げ渋るとプラスに転じ、112円台後半まで進んだ円安ドル高や岸田文雄首相が株式売却益など金融所得への課税強化について当面着手しないと先送りの考えを示したことを受けて上げ幅を大きく広げました。

先週末に続いて大幅高となったことで下値への警戒感はさらに後退しそうですが、明日以降も戻りを試す展開となった場合には節目の28,500円や75日移動平均線(28,545円)、200日移動平均線(28,709円)を回復できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)