【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ:  34,511.99   △549.95  ( 7/20 )
NASDAQ:  14,498.88   △223.89  ( 7/20 )

1.概況

米国市場は前日に大きく下げた反動で幅広い銘柄に買いが入り大幅反発となりました。19ドル高でスタートしたダウ平均は大きく上げ幅を広げ昼過ぎに659ドル高まで上昇した後伸び悩みやや上げ幅を縮めましたが、堅調に推移すると結局549ドル高の34,511ドルで取引を終え3日ぶりに反発となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も223ポイント高の14,498ポイントとなり6日ぶりに反発となりました。

2.経済指標等

6月の米住宅着工件数は年率換算で前月比6.3%増の164万3000戸となり市場予想を上回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち生活必需品を除く10業種が上げ、資本財・サービスと金融が2%を超える上昇となったほか、不動産も2%近く上げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中26銘柄が上げました。そのなかでもボーイング(BA)が5%近く上昇したほか、ハネウェル・インターナショナル(HON)も4%余り上げました。アメリカン・エキスプレス(AXP)も3%を超える上昇となり、ゴールドマン・サックス(GS)とアップル(AAPL)、キャタピラー(CAT)、ウォルト・ディズニー(DIS)、マクドナルド(MCD)、ホーム・デポ(HD)も2%以上上げています。一方でメルク(MRK)が1%を超える下落となり、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)とベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)、トラベラーズ(TRV)が小幅に下げています。

ダウ平均構成銘柄以外では、資源開発大手のハリバートン(HAL)が決算で1株利益が市場予想を上回ったことで3%を上回る上昇となりました。また、クルーズ船大手のカーニバル(CCL)も年末までにクルーズ船の運航を収容能力の65%まで高めると発表したことで7%を超える上昇となりました。

取引終了後に決算を発表した動画配信のネットフリックス(NFLX)は4-6月期の世界の有料契約者数の伸びが市場予想を上回りましたが、7-9月期の有料契約者数見通しが市場予想を下回ったことから時間外で大きく売られる場面がありました。

5.為替・金利等

長期金利は0.03%高い1.22%となりました。ドル円は109円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて大きく上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が200日移動平均線(昨日時点で27,692円)を回復できるかがポイントとなりそうです。

( マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)