先週の土曜日の日経新聞に興味深い記事が載っていました。ご覧になった方も多いかと思います。「日本人とおカネ」という欄である地域で爆発的に売れている投信についての記事です。

瀬戸内海に浮かぶ小島である、香川県小豆島で投信のグロソブ(「グローバル・ソブリン・オープン」)の預かり残高が100億円突破したというのです。人口3万2000人。人口対比では日本全体の3倍の「濃度」になるとのこと。
グロソブという投信がどういう商品かというと、
・ 海外(主要先進国)の債券投資
・ 毎月分配
・ 純資産5.5兆円以上の国内最大ファンド
・ もうすぐ設定から10年
といった特徴があげられます。

超低金利が続く日本で、安全性の高格付けの先進国で日本よりずっと高い金利を享受でき、株式投資型と比べ、安定性が高いこともあり、利息収入が減って困っていた預貯金中心でいた人々に「投信」というハードルを軽々と越えさせた人気商品です。

毎月分配の投信の目的は、元本を大きく殖やすことではなく、毎月のキャッシュフローを作り出すことを目的としています。
高齢者の方で年金にブラスαが欲しい方や、月々の収支が厳しく、収入のプラスαが欲しい方など、ずっと先におカネが殖えること以上に手前のキャッシュフローを必要としている方には適しているといえるでしょう。

小豆島の場合、65歳以上の高齢の方が多く、月々の年金の足しとして喜ばれているとのことです。

若年層の方で、ずっと先の老後資金も視野に入れたいという場合は、長期的におカネを殖やすことを目的とした複利効果を重視した運用を行うことも必要です。

投信は目的に応じて、たくさんの種類があります。
ぜひ、投資をされるときはご自分の目的を明確にし、その目的にあった商品を選ぶようにしていきたいですね。

投信を攻略するには・・・
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new2007/news707w.htm
※現在、グローバル・ソブリン・オープンは、マネックス証券でお取扱してい ません。