東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は小幅に続落となりました。138円高の28,998円で寄り付いた日経平均は直後に215円高の29,075円まで上昇しましたが、上げ幅を縮めると10時20分過ぎから売りが優勢となり10時30分過ぎに248円安の28,611円まで下落し166円安の28,693円で前場を終えました。129円安の28,730円でスタートした後場の日経平均は13時30分過ぎに142円安の28,717円まで下落した後13時50分に1円安の28,858円まで持ち直しましたが、戻し切れないとやや下げ幅を広げ結局45円安の28,814円で取引を終えました。こうしたなか新興市場はまちまちで東証マザーズ指数が下落となった一方で、日経ジャスダック平均は上昇となっています。

2.個別銘柄等

育児用品大手のピジョン(7956)が5.0%高となりました。中国共産党が31日の政治局会議で1組の夫婦に3人目の出産を認める方針を示したことから中国で育児用品の需要が増えるとの期待から買いを集めました。ベビー用紙おむつを手掛けるユニ・チャーム(8113)も一時2.6%高となる場面がありました。また、半導体受託生産で世界最大手の台湾のTSMCが日本に新たに設ける研究開発拠点に経済産業省が総事業費約370億円の半分を拠出すると発表するなか参画企業の一角が大幅高となりました。半導体パッケージを手掛けるイビデン(4062)が3.3%高となったほか、製造装置メーカーの芝浦メカトロニクス(6590)も7.6%高となり年初来高値を更新しています。さらに投資判断と目標株価の引き上げに反応したのがIHI(7013)や東レ(3402)などで、IHIが5.8%高、東レも3.9%高となり、IHIは年初来高値を更新しています。

一方で旅行会社のエアトリ(6191)が一時5.5%安となりました。通期の営業利益の見通しを13億円から26億円に上方修正しましたが、株価が5月中旬から水準を大きく切り上げていたこともあって一旦材料出尽くしとなり売りに押されました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は45円安となりました。昨日に大きく下げた反動で買いが先行しましたが、朝方の買い一巡後に伸び悩むとマイナスに転じました。TOPIXが小幅に上昇となったように昨日の米国市場が休場で材料に乏しいこともあって方向感に乏しく日経平均は100日移動平均線(29,001円)を上回ったところで上値が押さえられた一方で、25日移動平均線(28,652円)を下回ったところでは下げ渋りました。こうしたなか明日以降も買いが優勢となった場合には100日移動平均線を上回ることができるかが、反対に売りが優勢となった場合には25日移動平均線を維持できるかが引き続きポイントとなりそうです。なお、日本時間の23時には5月の米ISM製造業景況感指数が発表される予定で注目されます。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)