ザイリンクス(XLNX)決算:一株利益は75セントで市場予想を上回る

企業概要

ザイリンクスは、1984年に設立され、FPGA(Field Programmable Gate Array)で最大級の市場シェアを有する。同社のチップは、通信、データ処理、産業、家電、自動車市場のさまざまなデバイスの性能に重要な役割を果たす。同社は、チップの設計および販売を手掛けるが、製造は、台湾マニュファクチャリング・セミコンダクター・カンパニー(TSMC)など社外のファウンドリー(半導体受託生産会社)に委託している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(1月-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比13%増の8.51億ドル(市場予想は8.18億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・75セント(市場予想は70セント)

第4四半期売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。決算発表日前の場中では123.06ドルで引けたが、決算発表後の時間外取引では、ほぼ変わらずのレベルで推移している(NY時間午後7時時点)。

【図表1】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表2】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

以下のチャートの通り、ベアトレンドに入っている。135ドル超えから投資タイミングを図ることとなろう。

【図表3】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

シェブロン(CVX)決算:一株利益は0.90ドルで市場予想と同じ

企業概要

シェブロンは、世界中で探鉱、生産、精製事業を手掛ける総合エネルギー企業である。米国第2位の石油会社で、生産量は日量310万バレル(石油換算)である。これには日量730万フィートの天然ガスと日量190万バレルの石油が含まれる。生産活動は、北米、南米、欧州、アフリカ、アジア、オーストラリアで行われている。石油精製施設は、米国およびアジアに位置し、原油処理能力は日量180万バレルである。2020年末時点の確認埋蔵量は111億バレル(石油換算)で、61億バレルの石油および29兆9,000億立方フィートの天然ガスが含まれる。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第1四半期(1月-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比2%増の320.29億ドル(市場予想は323.97億ドル)

★1株当たり利益(調整後)・・・0.90ドル(市場予想は0.90ドル)

第1四半期売上高は予想を上回ったが、調整済みEPSは予想に一致した。2021年1-3月期決算は売上高が前年同期比2%増の320億ドルだった。純利益は14億ドル(同0.72ドル)と、36億ドル(同1.93ドル)から減少した。

【図表4】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表5】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

 

今後の株価見通し

ワクチン普及による経済正常化シナリオ銘柄である。メモリアルデー(5月最終月曜日)明けからのドライブ・シーズン入りを控え、今後の活躍が期待される銘柄だ。配当利回りの高さも魅力だ。

【図表6】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(TMO)決算:一株利益は7.21ドルで市場予想上回る

企業概要

サーモ・フィッシャー・サイエンティフィックは、分析機器や研究用機器、診断用消耗品、ライフサイエンス試薬などの販売を手掛ける。分析テクノロジー(内部取引を含む売上高の約17%を占める)、特殊診断薬(同15%)、ライフサイエンスソリューション(同36%)、および、研究用製品・サービス(同40%)の4部門を通じて事業を展開している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第1四半期(1月-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比59%増の99.06億ドル(市場予想は97.57億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・7.21ドル(市場予想は6.68ドル)

2021年通期ガイダンス

★売上高・・・356億ドル(従来予想は351億ドル、市場予想は355億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・21.97ドル(従来予想は21.62ドル、市場予想は22.00ドル)

第1四半期売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。2021年度通期ベース調整済みEPSガイダンスを引き上げたが予想を下回った。同売上高ガイダンスも引き上げ、こちらは予想を上回った。

【図表7】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表8】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

株価チャートは以下の通り、ベアトレンドにある。520ドル超えから、投資タイミングを図ることになろう。

【図表9】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

エクソン・モービル(XOM)決算:一株利益は0.65ドルで市場予想を上回る

企業概要

エクソン・モービルは、大手総合石油・ガス会社である。世界各地で原油・天然ガスの探査と生産、石油製品の精製を手掛ける。2020年度の1日当りの生産量は、液体燃料が230万バレル、天然ガスが85億立方フィートであった。また、2020年末時点の、保有埋蔵量は石油換算で152億バレル、このうち58%が液体燃料である。石油精製能力は原油換算で日量480万バレル、世界最大級のコモディティ、スペシャリティーケミカル製造大手でもある。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第1四半期(1月-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比5%増の591.47億ドル(市場予想は589.22億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.65ドル(市場予想は0.61ドル)

第1四半期売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。2021年1-3月期決算は最終損益が27億ドル(約2950億円)の黒字だった。前年同期の6億ドルの赤字から転換した。原油相場の回復で事業採算が改善した。

【図表10】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表11】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

中国、ベネズエラ等官民複合体の出現により、石油メジャーの果たす役割は縮小した。しかし、自社で開発したオフショアの海塩層下の掘削技術と合わせ、バイオ燃料に関しても協力すると言った石油の枠を越えた技術提供や、株式やプロジェクトの相互持ち合いを通じた国際的提携などで活躍中だ。ワクチン完成後の世界景気回復でメリットを享受しよう。

【図表12】株価5年間チャート
出所:トレードステーション