東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は小幅に続伸となりました。日経平均は146円高の29,789円でスタートすると寄り付きを高値に上げ幅を縮め9時50分過ぎにマイナスに転じましたが、20円安の29,621円で下げ渋ると持ち直し10時40分過ぎに66円高の29,709円まで戻しました。その後11時過ぎに再び小幅にマイナスとなる場面もありましたが底堅く推移すると前場は39円高の29,682円で取引を終えました。上げ幅を広げ97円高の29,740円でスタートした後場の日経平均は後場寄り直後に129円高の29,772円まで上昇した後上げ幅を縮めると13時40分前に13円安の29,628円まで下落しましたが、持ち直すと結局40円高の29,683円で取引を終えています。こうしたなか新興市場も堅調で東証マザーズ指数と日経ジャスダック平均が揃って上昇となっています。

2.個別銘柄等

スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)が急伸し12.0%高となりました。複数の買い手候補が関心を示していると伝わったことが材料視されました。電気計測器メーカーの日置電機(6866)も15.7%上昇しストップ高となり年初来高値を更新しました。第1四半期の営業利益が前年同期比で8割近い大幅な増益となり、上期計画に対する進捗率が9割以上となったことで買いを集めました。ステーキチェーンのブロンコビリー(3091)も9.0%高となり年初来高値を更新しました。未定としていた2021年12月期の最終損益が8億円の黒字に転換するとの見通しに加え、増配も発表したことが好感されました。また大和ハウス工業(1925)も世界的な株高で年金資産の運用環境が改善し退職給付関連の費用が減ったことが寄与したことなどから2021年3月期の営業利益の見通しを2580億円から3450億円に上方修正したことに加え、増配を発表したこともあって3.1%高となっています。さらに都知事がテレワークの徹底を呼び掛けたことを受けてテレビ会議システムのブイキューブ(3681)が6.0%高となっています。

一方で東芝(6502)が6.0%安となりました。経営陣が、投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズから受けている買収提案について反対する方向で調整していると報じられたことで株式公開買い付け(TOB)実現への期待感が後退し売りが膨らみました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は40円高となりました。米小売売上高が大幅な伸びとなったことや米長期金利の低下を受けてハイテク株が買われたことで昨日の米国市場が大幅高となり、ダウ平均とS&P500株価指数が史上最高値を更新したことから買いが優勢となりました。しかし、寄り付きを高値に上げ幅を縮めると一時マイナスとなるなど伸び悩みました。最近は上値が重い一方で節目の29,500円近辺では底堅いといった展開が続いていますが、本日も上値の重さが強く意識される一日となりました。来週から3月決算企業の本決算発表が徐々にスタートしますが、それが膠着した状態から抜け出すきっかけとなるかがポイントとなりそうです。なお、日本時間の17日未明にはワシントンで日米首脳会談が行われる予定です。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)