【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 30,303.17  ▼633.87 (1/27)
NASDAQ: 13,270.60  ▼355.47 (1/27)

1.概況

米国市場はボーイング(BA)などの冴えない決算に加え、半導体株や主力ハイテク株の下落も重石となったうえ、機関投資家の空売り残高が多い銘柄が急騰しヘッジファンドの運用成績が悪化するとの警戒感も重なり大幅続落となりました。43ドル安でスタートしたダウ平均は朝方に580ドル安程度まで下落した後一旦270ドル安程度まで持ち直しましたが、取引終盤に再び下げ幅を広げると一時は730ドル安まで下落しました。その後引けにかけてやや戻したダウ平均ですが結局633ドル安の30,303ドルで取引を終え5日続落となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も355ポイント安の13,270ポイントと続落となっています。

2.経済指標等

2020年12月の米耐久財受注額は前月比0.2%増に止まり市場予想を下回りました。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)では金融政策の現状維持を決めました。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は会見で量的金融緩和の縮小(テーパリング)について時期について協議するのは時期尚早だとしています。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが下げました。そのなかでもコミュニケーション・サービスが4%近く下落したほか、一般消費財・サービスとヘルスケア、素材も3%以上下げました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中26銘柄が下げました。そのなかでも決算で最終赤字が大きく膨らんだボーイングが4%近く下落したほか、メルク(MRK)とマクドナルド(MCD)、ウォルト・ディズニー(DIS)も4%近く下げています。また、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)とキャタピラー(CAT)、ビザ(V)、ホーム・デポ(HD)、ナイキ(NKE)も3%を超える上昇となっています。一方で投資判断と目標株価の引き上げを受けてスリーエム(MMM)が6%余り上げ、ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)も4%高となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が決算発表時に年前半は半導体の供給不足が続くとの見通しを示したことで半導体株が売られました。アドバンスト・マイクロ・デバイスが6%以上下げ、クアルコム(QCOM)とマイクロン・テクノロジー(MU)も5%以上下落し、エヌビディア(NVDA)も4%近く下げています。さらに主力ハイテク株も売られ、動画配信のネットフリックス(NFLX)が7%近く下げ、グーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)も4%以上下落しています。フェイスブック(FB)も3%以上下げ、アマゾン・ドット・コム(AMZN)も3%近く下落しています。

5.為替・金利等

長期金利は0.02%低い1.01%となりました。ドル円は104円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株安を受けて大きく下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は節目の28,500円を割り込みそうですが、朝方の売り一巡後に下げ渋り底堅さをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)