TモバイルUS(TMUS)決算:一株利益は60セントで市場予想を上回る

企業概要    

TモバイルUSは、2013年にドイツテレコム傘下のTモバイルUSAと、プリペイド(料金先払い)通信サービスを専門とするMetroPCSの合併により誕生した。合併後、主要市場で全国的なサービスを提供していたが、普及には至るところで偏りが見られた。広範な普及に適した低周波数スペクトラムに積極的に投資し、地理的に事業ネットワークを大幅に拡大してきた。積極的なマーケティングと革新的なサービスが相まって、顧客基盤は急速に成長した。

スプリントを買収したことで、現在の事業規模は競合他社とほぼ肩を並べるまで拡大した。ポストペイド(料金後払い)契約顧客数は、6,500万人、プリペイド(料金前払い)契約顧客数が2,100万人に上り、リテイル携帯電話市場で約30%のシェアを有する。また、America MovilsのTracFoneブランドなどを展開し、ホールセールサービスも提供している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・203.4億ドル(市場予想は197.4億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・60セント(市場予想は43セント)

★EBITDA(調整後)・・・67.5億ドル(市場予想は64.9億ドル)

2021年度ガイダンス

★EBITDA(調整後)・・・265-270億ドル(市場予想は271億ドル)

2020年10-12月(第4四半期)決算では利益と売上高がいずれも市場予想を上回った。通期利益見通しを示したものの、米政府による第5世代(5G)移動通信ネットワーク用周波数帯入札のルールを理由に詳細には踏み込まなかった。

発表資料によると、10-12月期の1株利益は60セントで、アナリスト予想平均は52セントだった。売上高は203億ドル(約2兆1400億円)で、市場予想平均の197億ドルを上回った。今年の調整後利益は265億-270億ドルを見込んでおり、一部予想をやや下回る水準となった。

【図表1】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.
【図表2】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.

今後の株価見通し

AT&T、ベライゾン、同社の3社の株価チャートを比較すると、同社株価の上昇率は際立って高い。高い増益率見通しが背景にある。魅力的なプランや通信網の容量改善により、契約者数拡大で過去数年と同様に携帯電話業界をリードし続けるだろう。値固め後、更なる上値追いとなろう。

【図表3】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

スナップ(SNAP)決算: 一株利益は9セントで市場予想を上回る

企業概要

スナップは、自らのことをカメラ会社と呼び、北米や欧州の先進地域で最も人気の高いソーシャル・ネットワーキング・アプリのひとつであるSnapchat(カメラアプリケーション)を開発、運営している。1日約1億5,800万人のアクティブ・ユーザーを有する。売上高のほぼ全てが広告収入で構成されており、その88%を米国市場が占めている。本社をカリフォルニア州ヴェニスに置く。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比62%増の9.11億ドル(市場予想は8.56億ドル)

★1株当たり利益・・・9セント(市場予想は6.7セント)

★1日当たりアクティブユーザー数・・・前年同期比22%増の2.65億人 (市場予想は2.58億人)

★調整済みEBITDA…1.66億ドル(市場予想は1.41億ドル)

第1四半期(1月-3月期)ガイダンス

★売上高・・・7.2-7.4億ドル(市場予想は7.05億ドル)

★調整済みEBITDA…5000-7000万ドルの赤字(市場予想は1750万ドルの赤字)

主要数字は予想を上回ったが、続く第1四半期の調整済みEBITDAガイダンスレンジの赤字幅が予想より悪化した。

スナップの10-12月期売上高は前年同期比62%増の9億1130万ドル。市場予想は8億5230万ドルだった。

【図表4】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.
【図表5】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.

今後の株価見通し

スナップはユーザーベースの拡大に苦戦してきたが、ようやく回復基調に乗った形だ。スナップは主要な顧客である18-34歳の年齢層にフォーカスし、広告主を魅了し続けることができれば更なる株価の上値追いとなろう。今回の決算内容はこのシナリオを裏付けている。引け後の時間外取引で7%強下げているが、同社株の上昇トレンドは変わらないだろう。

【図表6】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

ピンタレスト(PINS)決算: 一株利益は43セントで市場予想を上回る

企業概要

ピンタレストは、オンライン上でレシピから料理・旅行先まで、ユーザーがさまざまな製品やアイデアを発見することができるプラットフォームを展開している。2010年に設立されたこのプラットフォームは、女性から強い支持を得ており、月間3億6,500万人に及ぶアクティブ・ユーザーのうち、女性が約3分の2を占めている。デジタル広告枠の販売が主な収益源であり、現在はプラットフォーム上のeコマース機能の強化に取り組んでいる。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比76%増の7.06億ドル(市場予想は6.46億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・43セント(市場予想は33セント)

★EBITDA(調整済み)・・・2.99億ドル(市場予想は2.23億ドル)

★EBITDAマージン(調整済み)・・・42%(前年同期は19%)

第1四半期ガイダンス

★売上高成長率・・・70%前半

第4四半期の売上高、調整済みEPS、月間アクティブユーザー数は全て予想を上回った。ピンタレストの10-12月期末時点の月間アクティブユーザー数(MAU)は4億5900万人と、7-9月期(第3四半期)末時点の4億4200万人から増加した。市場予想は4億4940万人だった。

【図表7】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.
【図表8】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.

今後の株価見通し

今回の好決算を受け、引け後の時間外取引で85ドルレベルまで株価は上昇。

【図表9】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

フォード・モーター(F)決算:一株利益は34セントで市場予想を上回る

フォード・モーターは、フォードブランドおよびリンカーンブランドの自動車を製造する。市場シェアは米国で約14.1%、欧州で約7%となっている。2018年度の自動車部門の売上高の68%を北米、20%を欧州が占める。従業員数は190,000人で、そのうち全米自動車労働組合員は56,000人。ミシガン州ディアボーンに本拠を構える。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.

第4四半期(10月-12期)実績

★自動車部門収入…前年同期比9.3%減の332億ドル(市場予想は342.2億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・34セント(市場予想は7セントの赤字)

2021年度通期ガイダンス

★調整済みEBIT…80-90億ドル(市場予想は71億ドル)

同社が本日引け後発表した昨年10-12月(第4四半期)決算では主力のピックアップトラック「F-150」の販売が北米で堅調だった。同社は計290億ドル(約3兆600億円)を投じ、電気自動車(EV)・自動運転車開発を強化する方針を明らかにした。

10-12月期の調整後1株損益は34セントの黒字と、アナリスト予想平均の7セントの赤字を大きく上回った。調整後EBIT(利払い・税引き前利益)は17億ドルで、これも市場予想(3億4700万ドル)を大幅に超えた。一方、売上高は360億ドルと、前年同期比で9%減少した。

【図表10】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.
【図表11】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc

今後の株価見通し

発表を受け、同社の株価は時間外取引で一時4.3%上昇したが、その後上げ幅を縮小している。更なる上値追いが見込まれる。
 

【図表12】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

ペロトン・インタラクティブ(PTON)決算:一株利益は18セントで市場予想を上回る

ペロトン・インタラクティブは、オンラインでコネクテッド・フィットネスを展開している。事業は、コネクテッド・フィットネス製品、サブスクリプション、その他の3つの部門を通じて運営されている。

コネクテッド・フィットネス製品部門の収益源は、会員が自宅でトレーニングをするのに使うエクササイズ・バイク、ジョギング用トレッド、関連アクセサリーの販売、製品の納入・設置料、および製品保証期間の延長による追加料である。

サブスクリプション部門の収益源は、コネクテッド・フィットネス会員とデジタル会員が支払う毎月の会費である。その他部門は、ペロトン・ブランドのアパレルの販売によって収益を得ている。コネクテッド・フィットネス製品部門が売上高の大半を占めている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.

第2四半期(10月-12月期)実績

★売上高(調整後)・・・前年同期比128%増の10.6億ドル(市場予想は10.3億ドル)

★1株当たり利益(調整後)・・・18セント(市場予想は10セント)

第3四半期ガイダンス

★売上高(調整後)・・・11億ドル(市場予想は10.9億ドル)

★調整済みEBITDA・・・1000万ドル(市場予想は6360万ドル)

ペロトンは1-3月(第3四半期)の売上高を11億ドルと予測。アナリスト予想は10億9000万ドルだった。また2021年6月通期(20年7月-21年6月)の売上高見通しを従来の39億ドルから40億8000万ドルに引き上げた。

市場予想では39億5000万ドルが見込まれている。10-12月期の売上高は前年同期比128%増の10億6000万ドル(予想は10億3000万ドル)。純利益は6360万ドル(1株当たり18セント)と、前年同期の5540万ドルの赤字から黒字を回復した。

【図表13】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc
【図表14】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.

今後の株価見通し

引け後の時間外取引で株価が下落しているが、いまだ上昇トレンドを維持している。ただ、同社株は最近まで最高値圏にある。ワクチン普及に伴い、今後は巣ごもり需要が低下する可能性もある。

【図表15】株価5年間チャート
出所:トレードステーション