東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は5日続伸となりました。日経平均は13円安の28,442円で寄り付き直後に45円安の28,411円まで下落しましたが、下げ渋ると直ぐにプラスに転じ大きく上げ幅を広げ前引け間際には393円高の28,850円まで上昇し392円高で前場を終えました。一段高となった後場の日経平均は435円高の28,892円でスタートすると14時に522円高の28,979円まで上昇しましたが、節目の29,000円まであと一歩に迫ったこともあって利益確定の売りが出ると14時20分過ぎには127円高の28,584円まで上げ幅を縮めました。しかし、その後持ち直すと結局241円高の28,698円で取引を終え昨年来高値を更新しています。

一方で新興市場は軟調で東証マザーズ指数と日経ジャスダック平均が揃って下落となっています。また、こうしたなかで商いも膨らみ東証1部の売買代金は3兆2420億円となっています。

2.個別銘柄等

ABCマート(2670)が4.2%高となりました。第3四半期3カ月間の営業利益は前年同期比で22%余りの減益となりましたが、第1四半期の90%余りの減益、第2四半期3カ月間の35%近い減益から減益幅が縮小したことが評価されました。サイゼリヤ(7581)も5.5%高となりました。前期の第3四半期と第4四半期の営業損益は赤字となりましたが、この第1四半期は大幅な減益ながら黒字を確保したことが好感されました。ソフトバンクグループ(9984)も2.9%高となりました。ソフトバンクグループが出資するアリババ集団(BABA)を米政府が投資禁止の対象銘柄に追加しない方針を固めたと伝わったことで買いが優勢となりました。オービック(4684)も2020年4-12月期の営業利益が前年同期比1割増の360億円程度だったようだとの観測報道を受けて4.7%高となっています。

一方でパソナグループ(2168)が9.0%安となりました。上期決算を発表し通期の営業利益の見通しを上方修正しましたが、下期が前年同期比で大幅な減益となる計画となったことから売りがかさみました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は241円高となりました。小幅に下落してスタートしましたが下げ渋り直ぐにプラスに転じると上げ幅を大きく広げる展開となりました。4日間で1,400円も上げた後にも関わらず目新しい買い材料に乏しいなかで一時500円を超える上昇となったことから買い意欲の強さに驚かされる一日だったといえます。ただ、さすがに上昇ピッチが速く高値を付けた後に高値警戒感から売りが出て一時は400円近くも上げ幅を縮めました。利益確定の売りが出やすいなかで明日以降もこれまでの勢いを維持し、節目の29,000円を再び試すような展開がみられるかがポイントとなりそうです。

なお、小売り企業の決算発表が本格化していますが本日も引け後にファーストリテイリング(9983)などが決算を発表する予定です。また、日本時間の22時30分には米新規失業保険申請件数などの経済指標が発表される予定です。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)