【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 31,068.69 △60.00 (1/12)
NASDAQ: 13,072.43 △36.00 (1/12)
1.概況
米国市場はバイデン次期政権による経済対策への期待から反発しました。6ドル高でスタートしたダウ平均は90ドル高余りまで上昇した後上げ幅を縮めると昼前に119ドル安まで下落しましたが、持ち直すと取引終盤には105ドル高まで上昇しました。その後引けにかけて上げ幅を縮めたダウ平均ですが結局60ドル高の31,068ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も36ポイント高の13,072ポイントとなっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち6業種が上げ、エネルギーが3%を超える上昇となったほか、素材と一般消費財・サービス、金融、資本財・サービスも1%以上上げました。一方で5業種が下げ、コミュニケーション・サービスとヘルスケアが1%以上下げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではダウ(DOW)と新製品を発表したインテル(INTC)が3%以上上げたほか、ゴールドマン・サックス(GS)も3%近く上昇しました。一方でメルク(MRK)が2%以上下げ、ビザ(V)も2%近く下落しました。ダウ平均構成銘柄以外では、電気自動車のテスラ(TSLA)がインドで電気自動車製造に向けて会社を登記したと伝わったことで4%以上上げました。自動車のゼネラル・モーターズ(GM)も商用の電気自動車の新ブランドを立ち上げると発表したことで6%を超える上昇となっています。さらに石油大手のコノコフィリップス(COP)も投資判断と目標株価の引き上げを受けて4%を上回る上昇となっています。
5.為替・金利等
長期金利は0.02%低い1.12%となりました。ドル円は103円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて堅調なスタートが予想されます。利益確定の売りが出やすいなかで日経平均が一日を通して堅調さを維持できるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)