お金の総棚卸をしよう

師走も中旬となりましたが、2020年に限ってはイベントが少なく、静かな年末を過ごす方が多いかもしれませんね。

毎年、「年末年始にはお金の総棚卸をしましょう」と書いてきましたが、例年のように慌ただしい中では実践するのが難しい方もいらしたかもしれません。2020年の収支は例年と異なるケースも多かったと思いますので、ぜひこの機会に自身が保有している資産の確認・整理を行いましょう。

自身の資産の確認・整理が終わったら、運用中の資産のリバランスを行います。

投資を開始する際、アセットアロケーション(資産配分)していると思いますが、一定期間の運用の成果として(相場変動により)各資産に損益のばらつきが出てきます。それを利益確定で一部を売却したり、割安になっている資産を買い増しすることで、元の資産比率を調整していくことがリバランスです。(アセットアロケーションやリバランスについての詳細は以前の記事をご覧ください)

元々投資している金額から増えた分を流動資産(現金化)にするのか、配分を変えずに運用資産そのものを拡大させていくのか、もしくはリスク許容度の変化により配分そのものを変える(=リアロケーション)のか等を判断します。

そのためにも、運用資産だけを見るのではなく、お金の総棚卸によって余裕資金の有無やライフプラン上の必要資金を確認することが重要なのです。

2021年以降の投資プランを再考しよう

「来年から新たに投資を始めてみよう」、「もう少し積極的に投資してみよう」という投資初心者の方も、もちろんお金の総棚卸は必要です。

その上で現在どの程度の余裕資金があり、月々どの程度投資に回せるお金があるのかを再確認します。また、自身のリスク許容度や、どんなリスクならとれるかを考えてみましょう。

現在、実体経済の疲弊状況に反して、株式市場は強気な相場を形成しています。実態との乖離は不安要素の1つですので、全体として反落リスクがあります。しかし、中には実際に収益を大きく伸ばし、成長性が期待できる企業もたくさんあります。ただし既にそれらの株価は高値になっているものも少なくありません。

投資初心者の方は、このような個別企業の成長性について判断するのが難しく、個別銘柄への株式投資はハードルが高いと感じるかもしれません。しかし、以前の記事で書いてきたように、投資信託を積立で購入するという方法であれば、小口で時間を分散させながら投資していくことができます。それにより価格変動リスクを緩和することができます。

投資を学び、実践しよう

リスクを確認する過程において資産タイプや市場経済について、もう一歩進んで勉強することもお勧めします。投資の勉強をする上で、政治や経済、世界情勢についても知っていく必要が出てきます。様々な知識を吸収していくことは将来の投資に大いに役立つだけでなく、自分の人生を充実させることにもつながると思いますよ!

2020年はコロナ禍で大変な1年でしたが、自分の未来に向けての種まきの時期だったとも考えられます。ぜひ投資を学び、実践してみてください。

来年もよろしくお願いいたします。