東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は続落となりました。日経平均は143円高の26,894円と反発して寄り付きましたが、上げ幅を縮めると取引開始から10分弱で下落に転じ前引け間際に114円安の26,636円まで下落し106円安で前場を終えました。一段安となり163円安の26,587円でスタートした後場の日経平均は12時50分前に250円安の26,500円まで下落しましたが、節目の26,500円で踏み止まるとやや持ち直し結局203円安の26,547円で取引を終えています。こうしたなか新興市場も安く東証マザーズ指数と日経ジャスダック平均が揃って下落し、東証マザーズ指数は4%を超える下げとなっています。

2.個別銘柄等

投資判断と目標株価の引き上げを受けてトヨタ紡織(3116)やスタンレー電気(6923)が大幅高となりました。トヨタ紡織が5.1%高となったほか、スタンレー電気も引けは1.8%高に止まったものの一時3.6%高まで上昇し年初来高値を更新しました。また、自社株買いの発表に大きく反応したのがアイ・オー・データ機器(6916)や凸版印刷(7911)で、発行済み株式総数の3.02%に相当する40万株を上限とする自社株買いを発表したアイ・オー・データ機器が6.2%高となり、発行済み株式総数の4.62%に相当する1600万株を上限とする自社株買いを発表した凸版印刷も6.8%高となりました。

さらにエイチーム(3662)が第1四半期の営業利益が前年同期比で2.5倍となったことで15.6%上昇しストップ高となり、日本駐車場開発(2353)も新型コロナウイルス禍で近距離旅行の需要が高まり那須ハイランドパークなどを手がけるテーマパーク事業が好調で第1四半期の営業利益が前年同期比で26%余りの増益となったことで7.6%高となりました。

一方で関西電力(9503)が4.1%安となりました。大阪地裁が大飯原子力発電所3、4号機の再稼働を認めた原子力規制委員会の設置許可について国に取り消しを命じたことが嫌気されました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は203円安となりました。米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を下回ったことで経済対策の必要性が増し与野党協議が早期合意に向かうとの期待が高まり先週末の米国市場で主要3指数が揃って史上最高値を更新したことから143円高でスタートしましたが、寄り付きを高値に上げ幅を縮めると下落となりました。戻り目途の一つとみられていた1989年に記録した過去最高値(38,915円)から2009年に付けたバブル崩壊後の安値(7,054円)までの下げ幅の61.8%戻し(26,745円)の水準を上回ってきたことで一服感が出るのは当然で、本日の下げで25日移動平均線(25,559円)との乖離率が3.9%と5%を下回り過熱感が一旦後退する格好となっていることから明日以降の切り返しも期待できそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)