【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 29,397.63  ▼23.29 (11/11)
NASDAQ: 11,786.43  △232.58 (11/11)

1.概況

米国市場は高安まちまちとなりました。ダウ平均は景気敏感株に利益確定の売りが出て反落となりましたが、このところ下げが目立っていたハイテク株に押し目買いが入りS&P500株価指数とナスダック総合株価指数は反発しました。103ドル高でスタートしたダウ平均は取引開始直後に172ドル高まで上昇しましたが、買いが続かずまもなくしてマイナスに転じると70ドル安余りまで下落しました。しかし、下げ渋ると持ち直し午後は取引終盤までプラス圏で推移しましたが、引けにかけて上げ幅を縮めマイナスに転じると結局23ドル安の29,397ドルで取引を終え3日ぶりに反落となりました。

一方でS&P500株価指数が27ポイント高の3,572ポイントと反発となったほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も232ポイント高の11,786ポイントと2%高となり3日ぶりに反発しています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち6業種が上げ、情報技術が2%を超える上昇となったほか、一般消費財・サービスも1%以上上げました。一方で素材や資本財・サービスなどの5業種が下げ、素材は1%を上回る下落となりました。

4.個別銘柄動向

ハイテク株に押し目買いが入るなかアップル(AAPL)が3%高となりダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。セールスフォース・ドットコム(CRM)とマイクロソフト(MSFT)も2%を超える上昇となっています。一方で景気敏感株に利益確定の売りが出てアメリカン・エキスプレス(AXP)が4%余り下げダウ平均構成銘柄で下落率トップとなったほか、ボーイング(BA)も3%を超える下落となりました。ダウ平均構成銘柄以外では、半導体株が高くアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が4%余り上げ、エヌビディア(NVDA)とクアルコム(QCOM)も5%以上上げています。

5.為替・金利等

債券市場はベテランズ・デーの休日で休場でした。ドル円は105円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国市場でナスダック総合株価指数が大幅高となったことから上昇してのスタートが予想されます。短期的な過熱感も意識されるなかで日経平均が節目の25,500円を回復できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)