このレポートのまとめ

1.    ペプシコは7月13日(月)寄付き前に決算発表する
2.    シティグループは7月14日(火)寄付き前に決算発表する
3.    ジェイピー・モルガン・チェースは7月14日(火)寄付き前に決算発表する
4.    ウェルズ・ファーゴは7月14日(火)寄付き前に決算発表する
5.    ゴールドマン・サックスは7月15日(水)寄付き前に決算発表する
6.    ユナイテッドヘルス・グループは7月15日(水)寄付き前に決算発表する
7.    バンク・オブ・アメリカは7月16日(木)寄付き前に決算発表する
8.    ジョンソン・エンド・ジョンソンは7月16日(木)寄付き前に決算発表する
9.    モルガン・スタンレーは7月16日(木)寄付き前に決算発表する
10.  ネットフリックスは7月16日(木)引け後に決算発表する

■ペプシコ(PEP)

ペプシコ(ティッカーシンボル:PEP)は7月13日(月)寄付き前に決算発表します。

ちなみに4月に発表された同社の第1四半期決算は良い内容でした。

もう少し詳細に第1四半期決算の内容を説明すると、部門別売上高の増加率は下記の通り:
フリトレー北米 +7%
クエーカー北米 +7%
ペプシ北米 +7%
南米 +6%
欧州 +14%
アフリカ中東南アジア +9%
アジア太平洋 +6%

第2四半期以降の見通しに関しては、新型コロナウイルスで先行き不透明であるという理由で引っ込めています。

ペプシコは同じく新型コロナウイルスの影響で中国の工場を一時閉鎖すると発表しました。

同社はフェイスブック(ティッカーシンボル:FB)上で広告を出すことを止めると発表しています。

新製品関係のニュースでは6月18日に米国でソーダストリーム・プロフェッショナルを発売開始しました。

また人種差別反対の潮流に鑑み、「アーント・ジェマイマ」ブランドのシロップの販売を止めると発表しました。

ペプシコ(PEP)日足チャート
出所:トレードステーション

■シティグループ(C)

シティグループ(ティッカーシンボル:C)は7月14日(火)寄付き前に決算発表します。

4月に発表された同行の第1四半期決算は一株利益(EPS)が予想を下回ったものの売上高は予想より多かったです。

もう少し細かく第1四半期の結果を振り返ると、グローバル・コンシュマー・バンキング(GCB)売上高は81.7億ドルでした。これは前年同期比+1%でした。そのうち北米売上高は前年比+4%の52.2億ドル、南米は-6%の12億ドル、アジアは-4%の17.5億ドルでした。

インスティチューショナル・クライアント・グループ(ICG)売上高は124.8億ドルでした。これは前年同期比+25%でした。そのうち北米は+51%の49.47億ドル、欧州中東アフリカは+9%の34.7億ドル、南米は+12%の14.18億ドル、アジアは+15%の26.49億ドルでした。

債券部売上高は47.9億ドル、前年同期比+39%でした。債券引受けフィーは7.84億ドル、前年比-2%でした。

株式部売上高は11.7億ドル、前年同期比+39%でした。株式引受けフィーは1.8億ドル、前年同期比+5%でした。

M&Aアドバイザリーは3.86億ドル、前年同期比+2%でした。

シティグループ全体の営業費用は105.9億ドル、前年同期比±0%でした。

エフィシェンシー・レシオは51.1%でした。前年同期は57.0%でした。

純金利マージンは2.48%でした。前年同期は2.72%でした。

貸倒れは21億ドル、前年同期比+8%でした。

貸倒引当金は48.9億ドルでした。前年同期は2千万ドルでした。

純利益は25.2億ドル、前年同期比-46%でした。

総資産利益率(ROA)は0.49%でした。前年同期は0.98%でした。

株主資本利益率(ROE)は5.2%でした。前年同期は10.2%でした。

有形自己資本利益率(ROTCE)は6%でした。

普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は11.2%でした。前年同期は11.9%でした。

一株当たり有形簿価は71.52ドルでした。前年同期は65.55ドルでした。

シティグループ(C)日足チャート
出所:トレードステーション

■ジェイピー・モルガン・チェース(JPM)

ジェイピー・モルガン・チェース(JPM)は7月14日(火)寄付き前に決算発表します。

4月に発表された同行の第1四半期決算は悪かったです。

その内容をもう少し詳しく説明すると、純金利収入は前年同期比±0%の145億ドルでした。非金利収入は前年同期比-5%の145億ドルでした。

純利益は前年同期比-86%の1.47億ドルでした。

純金利イールドは2.37%でした。前年同期は2.57%でした。

貸倒引当金は83億ドルでした。これは前年同期より68億ドル増えました。2019年第4四半期は14.3億ドルでした。

平均コア・ローンは1.02兆ドル、平均預金は前年同期比+23%の1.84兆ドルでした。

ローン・ツー・デポジット・レシオは55%でした。前年同期は64%でした。

オーバーヘッド・レシオは58%でした。前年同期は55%でした。

【消費者&コミュニティー・バンキング部門】
消費者&コミュニティー・バンキング部門売上高は前年同期比-2%の131.7億ドルでした。利益は前年同期比-95%の1.91億ドルでした。

クレジットカード・ローン残高は1,627億ドルでした。前年同期は1,511億ドルでした。クレジットカード・セールス・ボリュームは1791億ドルでした。前年同期は1,725億ドルでした。

カード・ネット・チャージオフ比率は3.25%でした。前年同期は3.23%でした。

【コーポレート投資銀行部門】
コーポレート投資銀行部門売上高は99.5億ドル、前年同期比-1%でした。利益は前年同期比-39%の19.9億ドルでした。

うち投資銀行売上高は前年同期比-49%の8.86億ドルでした。HFSポジションのマークダウン8.2億ドルを計上しました。投資銀行フィーは債券・株式引受フィーの好調で+3%でした。その反面、M&Aアドバイザリー・フィーは減少しました。トレーディング(principal transactions)は前年同期比-28%の29.37億ドルでした。

市場インベスターサービス部門売上高は前年同期比+32%の72億ドルでした。内訳は債券部売上高が前年同期比+34%の50億ドル、株式部売上高が前年同期比+28%の22億ドルでした。

株主資本利益率(ROE)は4%でした。前年同期は16%でした。

総資産利益率(ROA)は0.40%でした。前年同期は1.39%でした。

有形自己資本利益率(ROTCE)は5%でした。前年同期は19%でした。

普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は11.5%でした。前年同期は12.1%でした。

一株当たり有形簿価は60.71ドルでした。前年同期は57.62ドルでした。

ジェイピー・モルガン・チェース(JPM)日足チャート
出所:トレードステーション

■ウェルズ・ファーゴ(WFC)

ウェルズ・ファーゴ(ティッカーシンボル:WFC)は7月14日(火)寄付き前に決算発表します。

4月に発表された同行の第1四半期決算は悪かったです。

もう少し詳細にその内容を見ると貸倒引当金積み増しは31億ドル、一株利益(EPS)にして56セントでした。有価証券評価損は9.5億ドル、一株利益(EPS)にして17セントでした。さらにシリーズK優先株の償還が一株利益(EPS)を8セント減らす効果がありました。

純利益は6.53億ドルでした。前年同期の純利益は58.6億ドルでした。

純金利収入は113億ドルでした。これは2019年第4四半期より1.12億ドル多かったです。

非金利収入は64億ドルでした。これは2019年第4四半期より23億ドル減少しました。カードフィーは8.92億ドルでした。これは2019年第4四半期より1.28億ドル少なかったです。これは季節要因に加えて新型コロナウイルスが個人消費に与えた影響によります。

純金利マージンは2.58%でした。これは2019年第4四半期より5ベーシスポイント高かったです。

非金利費用は130億ドルでした。これは2019年第4四半期より26億ドル少なかったです。

エフィシェンシー・レシオは73.6%でした。前年同期は64.4%でした。

損金計上額は9.09億ドルでした。前年同期に比べ1.4億ドル増加しました。内訳として商業、工業向け融資の損金が3.33億ドルでした。原油価格下落でシェール企業への貸付内容が悪化しました。2019年第4四半期は1.68億ドルでした。クレジットカードの損金は3.77億ドルでした。クレカ・ネットチャージオフ比率は3.81%でした。2019年第4四半期は3.5億ドルでした。

損金計上比率は0.38%でした。前年同期は0.30%でした。商業向けは0.25%、消費者向けは0.53%でした。

支払い遅延ローン残高は64億ドルでした。前年同期は56億ドルでした。

支払い遅延ローン比率は0.63%でした。前年同期は0.59%でした。

平均融資残高は9,650億ドルでした。これは第4四半期より150億ドル(+2%)増えました。平均融資イールドは4.2%でした。期末の融資残高は1兆ドルでした。これは第4四半期末より476億ドル増えました。

商業不動産向け貸付は1,228億ドルです。そのうちオフィスビルが28%、アパートが15%、倉庫が13%、小売が11%、ショッピングモールが9%、ホテルが9%などとなっています。

石油・天然ガス業界向け融資残高は143億ドルです。そのうち川上部門は47%です。小売業への融資残高は278億ドルです。そのうち21%がレストラン、18%が百貨店、17%が専門店、14%が食料品店、12%が園芸・建材などとなっています。

平均預金残高は1.34兆ドルでした。前年同期は1.26兆ドルでした。平均預金コストは0.52%でした。前年同期は0.65%でした。

総資産利益率(ROA)は0.13%でした。前年同期は1.26%でした。

株主資本利益率(ROE)は0.10%でした。前年同期は12.71%でした。

有形自己資本利益率(ROTCE)は0.12%でした。前年同期は15.16%でした。

普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は10.7%でした。前年同期は 11.9%でした。

一株当たり有形簿価は32.9ドルでした。前年同期は32.74ドルでした。

ウェルズ・ファーゴ(WFC)日足チャート
出所:トレードステーション

■ゴールドマン・サックス(GS)

ゴールドマン・サックス(ティッカーシンボル:GS)は7月15日(水)寄付き前に決算発表します。

4月に発表された同行の第1四半期決算はまちまちでした。

その内容をもう少し詳細に見ると、投資銀行部門売上高は前年同期比+25%の21.84億ドルでした。

うちM&Aフィーは前年同期比-11%の7.81億ドルでした。

株式引受けフィーは前年同期比+44%の3.78億ドルでした。

債券引受けフィーは前年同期比+21%の5.83億ドルでした。

グローバルマーケッツ売上高は+28%の51.63億ドルでした。

うち債券部取次売上高は+36%の25.37億ドルでした。債券部ファイナンシングは+18%の4.32億ドルでした。

株式部取次売上高は+32%の15.28億ドルでした。株式ファイナンシングは+4%の6.66億ドルでした。

営業費用は64.58億ドル、前年比+10%でした。

エフィシェンシー・レシオは74%でした。前年同期は67%でした。

地域別では、米州売上高は51.71億ドル(全体の59%)でした。前年同期は52.4億ドルでした。

欧州中東アフリカは21.08億ドル(全体の24%)でした。前年同期は24.59億ドルでした。

アジアは14.64億ドル(全体の17%)でした。前年同期は11.03億ドルでした。

株主資本利益率(ROE)は5.7%でした。

有形自己資本利益率(ROTCE)は6.0%でした。

普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は12.5%でした。前年同期は13.7%でした。

一株当たり有形簿価は214.69ドルでした。

ゴールドマン・サックス(GS)日足チャート
出所:トレードステーション

■ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)

ユナイテッドヘルス・グループ(ティッカーシンボル:UNH)は7月15日(水)寄付き前に決算発表します。

4月に発表された同社の第1四半期決算は良い内容でした。

その内容をもう少し詳細に見るとメディカルケア・レシオは81.0%でした。前年同期は82.0%でした。準備金解除は5.8億ドルでした。前年同期は3億ドルでした。クレーム支払い額(DCP)は50.5日でした。前年同期は48.9日でした。

純利益マージンは5.2%でした。前年同期は5.7%でした。

営業キャッシュフローは29億ドルでした。

同社は新型コロナウイルス禍で資金繰りに困っているケア・プロバイダーに20億ドルの支払いを前倒しで実行しました。

2020年の一株利益(EPS)は予想16.22ドルに対し、これまでのガイダンス16.25~16.55ドルが堅持されました。

ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)日足チャート
出所:トレードステーション

■バンク・オブ・アメリカ(BAC)

バンク・オブ・アメリカ(ティッカーシンボル:BAC)は7月16日(木)寄付き前に決算発表します。

4月に発表された同行の第1四半期決算は一株利益(EPS)が予想を下回りました。

その内容をもう少し詳細に見ると純金利収入(FTEベース)は121.3億ドルでした。前年同期は123.8億ドルでした。前期は121.4億ドルでした。

純金利イールド(FTEベース)は2.33%でした。前年同期は2.51%でした。前期は2.35%でした。

貸倒引当金は47.61億ドルでした。前年同期は10.1億ドルでした。前期は9.41億ドルでした。

損金計上は11.2億ドルでした。前年同期は9.91億ドルでした。前期は9.59億ドルでした。

ネット・チャージオフ・レシオは0.46%でした。前年同期は0.43%でした。前期は0.39%でした。

消費者部門損金計上は8.72億ドルでした。前年同期は8.35億ドルでした。前期は8.38億ドルでした。

消費者部門ネット・チャージオフ・レシオは0.75%でした。前年同期は0.77%でした。前期は0.72%でした。

商業部門損金計上は2.5億ドルでした。前年同期は1.56億ドルでした。前期は1.21億ドルでした。

商業部門ネット・チャージオフ・レシオは0.19%でした。前年同期は0.13%でした。前期は0.09%でした。

平均融資残高は1兆ドルでした。前年同期は9,000億ドルでした。前期は9,463億ドルでした。

預金残高は1.58兆ドルでした。前年同期は1.38兆ドルでした。前期は1.43兆ドルでした。

エフィシェンシー・レシオは58.82%でした。前年同期は57.10%でした。

グローバルマーケッツ部門セールス&トレーディング売上高は46.35億ドルでした。前年同期は34.63億ドルでした。前期は27.7億ドルでした。

うち債券部売上高は前年同期比+13%の26.7億ドルでした。前年同期は23.6億ドルでした。前期は18.4億ドルでした。

株式部売上高は前年比+39%の16.6億ドルでした。前年同期は11.9億ドルでした。前期は10.2億ドルでした。

株主資本利益率(ROE)は5.9%でした。前年同期は11.4%でした。

有形自己資本利益率(ROTCE)は8.3%でした。前年同期は16.0%でした。

普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は10.8%でした。前年同期は11.6%でした。前期は11.2%でした。

総資産利益率(ROA)は0.65%でした。前年同期は1.26%でした。

一株当たり有形簿価は19.79ドルでした。前年同期は18.26ドルでした。

バンク・オブ・アメリカ(BAC)日足チャート
出所:トレードステーション

■ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)

ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は7月16日(木)寄付き前に決算発表します。

4月に発表された同社の第1四半期決算は一株利益(EPS)、売上高ともに予想を上回りました。

さらに詳しくその内容を見ると営業ベースでの地域別売上高は:
米国108億ドル +1.4%
欧州47億ドル +1.0%
米国を除く西半球15億ドル +9.3%
アジア太平洋アフリカ 38億ドル +5.8%

部門別売上高ならびに営業ベースでの成長率は:
消費者部門35.7億ドル +2.1%
薬品部門105.5億ドル +4.4%
医療機器部門66.3億ドル +0.2%

商品別売上高と営業ベースでの増減率は:
ベビーケア 4.21億ドル -9.3%
ビューティー 11.5億ドル +4.3%
オーラルケア 3.93億ドル -0.2%
OTC 11.95億ドル +4.9%
ウイメンズヘルス 2.53億ドル +2.9%
絆創膏 1.55億ドル +4.8%

主な薬の売上高は:
レミケイド 10.35億ドル -16%
シンフォニ 5.15億ドル +7.6%
ステララ 17億ドル +18.6%
インヴェガ 8.71億ドル +15.1%
ダーザレックス 8.3億ドル +44.5%
イムブルヴィカ 8.75億ドル +26.6%
ザイテガ 6.77億ドル -12.9%
ザレルト 6.09億ドル +0.4%

2020年の一株利益(EPS)は予想8.08ドルに対し新ガイダンス7.50~7.90ドルが提示されました。売上高は予想795.4億ドルに対し新ガイダンス792~822億ドルが提示されました。

同社は新型コロナウイルスのワクチン開発に着手しています。臨床試験は当初の予定が2ヶ月ほど繰り上がり、9月にも開始される予定です。

ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)日足チャート
出所:トレードステーション

■モルガン・スタンレー(MS)

モルガン・スタンレー(ティッカーシンボル:MS)は7月16日(木)寄付き前に決算発表します。

4月に発表された同行の第1四半期決算は予想を下回りました。

インスティチューショナル・セキュリティーズ部門の売上高は前年同期比-5.6%の49.1億ドルでした。前年同期は52億ドルでした。

内訳としてインベストメント・バンキング売上高は前年同期比-0.9%の11.4億ドルでした。前年同期は11.5億ドルでした。

そのうちM&Aアドバイザリーは前年同期比-12.2%の3.6億ドルでした。前年同期は4.1億ドルでした。

株式引受けフィーは前年同期比変わらずの3.4億ドルでした。前年同期は3.4億ドルでした。

債券引受けフィーは前年同期比+9.8%の4.5億ドルでした。前年同期は4.1億ドルでした。

セールス&トレーディング売上高は前年同期比+30.2%の48.7億ドルでした。前年同期は37.4億ドルでした。

そのうち株式部売上高は前年同期比+19.8%の24.2億ドルでした。前年同期は20.2億ドルでした。

債券部売上高は前年同期比+28.7%の22億ドルでした。前年同期は17.1億ドルでした。

ウエルス・マネージメント部門売上高は前年同期比-8%の40.4億ドルでした。前年同期は43.9億ドルでした。

インベストメント・マネージメント部門売上高は6.9億ドルでした。前年同期は8億ドルでした。

コンペンセーション対売上高比率は45%でした。前年同期は45%、前期は48%でした。

エフィシェンシー・レシオは77%でした。前年同期は71%、前期は75%でした。

株主資本利益率(ROE)は8.5%でした。前年同期は13.1%、前期は11.3%でした。

有形自己資本利益率(ROTCE)は9.7%でした。前年同期は14.9%、前期は13.0%でした。

普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は15.3%でした。前年同期は16.7%でした。

一株当たり有形簿価は43.28ドルでした。前年同期は37.62ドルでした。

モルガン・スタンレー(MS)日足チャート
出所:トレードステーション

■ネットフリックス(NFLX)

ネットフリックス(ティッカーシンボル:NFLX)は7月16日(木)引け後に決算発表します。

4月に発表された同社の第1四半期決算はまちまちでした。

グローバル・ストリーミング新規加入者数は1,577万人でした。ガイダンスは700万人でした。

米国カナダのARPU(平均顧客単価)は13.09ドルでした。前年同期は11.45ドルでした。

欧州中東アフリカのARPUは10.40ドルでした。前年同期は10.23ドルでした。

営業マージンは16.6%でした。これはガイダンス18.0%より低かったです。その理由は新型コロナウイルスで撮影が停止し一時費用2.18億ドルが発生したためです。

第2四半期の一株利益(EPS)は予想1.54ドルに対し新ガイダンス1.81ドルが、売上高予想59.5億ドルに対し新ガイダンス60.48億ドルが提示されました。

現在、新型コロナウイルスの影響により新作ドラマの撮影は韓国、アイスランドを除き全部ストップしています。3月に入って世界各国でロックダウンが発表されて以来、新規加入者が増加の傾向をたどっています。ストリーミングARPUが前期比で減少した理由は多くの加入者が突然増えたことによります。

ロックダウンが解除されると視聴者ならびに成長率が鈍化することが予想されます。

また新作ドラマが撮影できないことが将来の新規加入者に悪影響を与えることが予想されます。

ネットフリックス(NFLX)日足チャート
出所:トレードステーション