英ポンド/米ドル (1.20100〜1.33000) 7月9日〜7月15日まで
アナリシス:
皆さま、こんにちは! 世界の新型コロナウイルス感染者数は1,200万人を超え、米国の1日当たりの新規感染者数は7月7日に6万人を超えました。また、ブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領も新型コロナウイルスに感染したとの報道がありました。
コロナ禍は企業にも甚大な影響を及ぼしています。カナダが本拠地のシルク・ドゥ・ソレイユ、米老舗高級衣料品店のブルックス・ブラザーズも破産法適用の手続きに入ったとの発表がありました。そのほか、米国の小売・衣料関連としては、ニーマン・マーカス、Jクルー、JCペニーも破産法申請をしており、大手企業も破産を余儀なくされる状況になっています。
EU・英国のニュースを見てみると、7月7日、欧州委員会は2020年のユーロ圏のGDPが前年比8.7%の縮小となり、史上最悪の落ち込みを記録する見通しであることを発表しました。ただし、2021年には6.1%のプラスに回復する見通しを立てています。
また英国のスナク財務相は7月8日、若年層の雇用創出に向けた総額20億ポンドの新制度「キックスタート・スキーム」を公表。政府が半年にわたり法定最低賃金を負担することにより、企業に新規雇用を促す内容となっています。新型コロナウイルス危機を受けた雇用保護計画の一環で、ほかにもホスピタリティー産業向けの一時的なVAT(付加価値税)減税や、外食支援措置などを打ち出しています。
「キックスタート・スキーム」は、福祉手当の給付を受けている16~24歳の若年層が対象。こうした層を週25時間以上雇用する企業には、向こう6カ月間の最低賃金と管理費を政府が肩代わりするとしています。同相は加えて、研修生を引き受ける企業に1人当たり1,000ポンドの報奨金を支払い、3万人の新規研修生ポストの確保を目指します。
7月8日はスナック財務相の追加刺激策発表により、英ポンドがやや買われましたが、日足のトレンドレス上段付近で止まっています。本日7月9日にはユーロ圏財務相会合が開かれます。センテーノ議長がすでに退任の意向を表明しており、後任が選出される予定ですが、内容によってはユーロ売り、ユーロ買いのきっかけになる可能性もありますので、注視したいところです。
向こう1週間の重要指標です。
7月14日(火)
17:30 英・GDP
21:00 米・消費者物価指数
7月15日(水)
15:30 日・黒田日銀総裁定例会見
17:30 英・消費者物価指数
未明 日・日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表、日銀展望レポート
それでは、月足チャートです。
トレンドレス下段。このまま上昇してMA、ミドルを上抜けてくるかどうかの場面です。
続いて、週足チャートです。
トレンドレス中段から上段に移行中ですが、すんなり上昇するにはそれなりのファンダの要因が必要な形状となっています。
日足チャートです。
トレンドレス上段。週足月足の形状から見ると上昇するならトレンドレス内ですが、+2σをバンドウォークする可能性もあります。
次に4時間足です。
短期アップトレンド。2波バンドウォーク中。
このままトレンド継続となるか。上げ止まりとなるかの場面。
上記の分析からエントリーポイントとして、
予想レンジ:1.20700〜1.30700
メインストラテジー:
買いをするなら
・1.2280〜1.2300の日足・4時間足トレンドレス下段から逆張りエントリー。
・1.2050〜80の日足トレンドレス下段から逆張りエントリー。
・4時間足押し目ミドル反発で順張りエントリー。(価格未定)
売りをするなら
・1.2660〜1.2690の日足トレンドレス上段からの逆張りエントリー。
・1.2290を下に割ったら短期ダウントレンドとみなして、短期足の戻り目で順張りエントリー。