東京市場まとめ

1.概況

本日の日本市場は大幅続落となりました。日経平均は170円安の22,135円で寄り付くと取引開始から30分余りで53円安の22,251円まで下げ幅を縮めましたが、戻し切れないと下げ幅を広げ10時20分前には251円安の22,053円まで下落しました。持ち直し121円安の22,183円で前場を終えた日経平均は133円安で後場をスタートさせましたが、13時過ぎから一段安になると節目の22,000円を割り込んで大きく下げ幅を広げ引け間際に775円安の21,529円まで下落し本日の安値を付けました。結局、日経平均は774円安の21,530円とほぼ安値引けで取引を終えています。

こうしたなか新興市場も軟調で東証マザーズ指数と日経ジャスダック平均がともに3日続落となり、東証マザーズ指数は4%を超える大幅な下げとなっています。

2.個別銘柄等

ビール大手の株価が明暗を分けました。キリンホールディングス(2503)が国内大手証券の投資判断と目標株価の引き上げを受けて一時3%以上上げました。引けは0.3%の上昇に止まり小幅高となっています。しかし、サッポロホールディングス(2501)は国内大手証券が投資判断と目標株価を引き下げたことで5.8%安となりました。

また、楽天(4755)が4.9%安と大きく下げました。総務省が傘下の楽天モバイルがスマホの対応周波数を無断で認証と異なる設計に変えた疑いがあると発表し、無断変更などが確認された場合には端末の販売中止や回収を迫られる可能性があると伝わったことで売られました。さらに先週末の取引終了後に決算を発表したサンリオ(8136)が急落しました。2020年3月期の営業利益が前期比56%減の21億円に止まり会社予想の40億円を大きく下回ったことが嫌気され11.1%安となっています。

反対に大幅高となったのが美容健康機器のヤーマン(6630)で、先週末の引け後に発表した決算で2021年4月期の営業利益の見通しを4%近い増益としたことで8.0%高となりました。新光電気工業(6967)も大幅高となりました。4月27日の決算発表時に新型コロナウイルス感染拡大の影響で未定としていた2021年3月期の業績予想を先週末の取引終了後に発表し、営業利益が前期比3.3倍になる見通しとしたことで5.9%高となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は時間外の米株価指数先物が大きく下げたこともあって3日続落となりました。前場は下げ渋っていましたが、後場に入って一段安になると770円を超える大きな下げとなりました。その結果、先週末に割り込まなかった200日移動平均線(21,755円)を本日は下回りました。過熱感が解消されるなか本日の大きな下げで調整一巡となって早期に200日移動平均線を回復できるかが当面はポイントとなりそうです。

なお、今週も重要イベントが目白押しです。明日の日銀の金融政策決定会合の結果発表や16日と17日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の米上院と下院での証言に加えて、米ニューヨーク連銀製造業景況指数や米鉱工業生産指数、米小売売上高、米フィラデルフィア連銀製造業景況指数などの経済指標の発表も予定されています。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)