東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は増加に転じた中国の貿易統計を受けて小幅に反発しました。日本市場が連休中の米国市場が下落して戻ってきたこともあって日経平均は150円安の19,468円で寄り付くと170円安まで下げ幅をやや広げましたが、持ち直すと10時半前には4円高とわずかにプラスに転じました。しかし、先週末の終値近辺では上値が重く前場の取引を31円安の19,587円で終えました。後場は昼休み時間中に市場予想に反して増加に転じた中国の4月の貿易統計が発表されたことで11円高とプラスに転じて取引を開始すると上げ幅を広げ13時半前には101円高の19,720円まで買われました。買いが続かず日経平均は上げ幅を縮めると13円安と小幅にマイナスとなる場面もありましたが、先週末の終値近辺で下げ渋ると結局55円高の19,674円と小幅に反発して取引を終えています。一方でTOPIXは安く小幅に続落となりました。また、新興市場は堅調で東証マザーズ指数と日経ジャスダック平均がともに反発し、東証マザーズ指数は6.5%上昇し大幅高となっています。

2.個別銘柄等

連休前の1日の取引終了後に決算を発表した野村不動産ホールディングス(3231)が2020年3月期の営業利益が前期比3.5%増の819億円となり最高益を更新したことや、2021年3月期の業績予想は未定としたものの配当予想を2020年3月期と同額に据え置いたことが好感され6.2%高となりました。また、LIXILグループ(5938)が2020年3月期の営業利益の見通しを380億円から395億円へと上方修正したことで5.0%高となっています。

ジャスダック市場では4月の既存店売上高が前年同月比5.7%増と好調だったワークマン(7564)が6.3%高となっています。一方で本日の12時半に決算を発表した丸紅(8002)が後場に大きく売られました。最終損益が黒字に転換する2021年3月期の業績予想を発表したものの、大幅な減配の見通しを発表したことが嫌気され7.7%安となりました。

さらに緊急事態宣言が延長となったことで影響を受けるレジャー関連株や百貨店株が安く、オリエンタルランド(4661)が2.7%安、エイチ・アイ・エス(9603)が4.4%安となったうえ、J.フロント リテイリング(3086)が4.3%安、三越伊勢丹ホールディングス(3099)が3.1%安、エイチ・ツー・オーリテイリング(8242)も6.2%安となっています。さらにJR東日本(9020)が3.4%安、JR東海(9022)が3.1%安、日本航空(9201)が6.9%安、ANAホールディングス(9202)も6.7%安となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

下落してスタートした日経平均は19,500円を50円余り割り込んだところで切り返し節目の19,500円近辺で底堅さをみせると、中国の4月の貿易統計で米ドル建てによる輸出額が前年同月比3.5%増となりマイナスを見込んでいた市場予想を大きく上回ったことから後場に上げ幅を三桁に広げる場面もありました。一目均衡表の雲の中で方向感を探る展開となっている日経平均は19,500円や25日移動平均線(19,226円)、さらに19,000円などの節目では今後も底堅さを試されることになりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)