【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 22,679.99 △1,627.46 (4/6)
NASDAQ: 7,913.24 △540.16 (4/6)
1.概況
米国市場はニューヨーク州で新型コロナウイルスによる1日当たりの死者数が減少に転じたことや、イタリアやスペインでも新たな死者の増加が抑えられていると伝わったことなどから急反発となりました。ダウ平均は641ドル高と大きく上昇して始まると一日を通して上げ幅を広げる展開となり引けにかけて一段高となりました。引け間際に1,730ドル高まで買われる場面もあったダウ平均は結局1,627ドル高の22,679ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も540ポイント高の7,913ポイントとなりました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでも情報技術が9%近く上昇したほか、公益事業と一般消費財・サービス、素材、金融、不動産、資本財・サービスも7%以上上げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄全てが上げました。そのなかでもボーイング(BA)が19%以上上昇したほか、レイセオン・テクノロジーズ(RTX:旧ユナイテッド・テクノロジーズ)も15%以上上げました。また、アメリカン・エキスプレス(AXP)が14%近く、ビザ(V)が11%以上、マクドナルド(MCD)も10%以上上げています。
ダウ平均構成銘柄以外では、クルーズ船大手のカーニバル(CCL)が急伸し20%高となりました。サウジアラビアの政府系ファンドがカーニバル株を大量に取得したことが明らかになり買いを集めました。電気自動車のテスラ(TSLA)も投資判断の引き上げを受けて7%を超える上昇となっています。一方でビデオ会議システムのズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)が投資判断の引き下げを嫌気して4%余り下げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.07%高い0.67%となりました。ドル円は109円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国市場が急反発となったことから上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は25日移動平均線(昨日時点で18,829円)を上回ってきそうで、節目の19,000円を試すような展開となるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)