日本は、新型コロナウイルス感染者数が対人口比で欧州などに比してとても少ないです。典型的なのは対デンマーク。彼の国の人口は600万人足らずですが、感染者数は1,024と、日本の882を上回っています(Johns Hopkins University調べ。15:40JST時点)。何故だろう?といくつか仮説を考えてみました。

1.検査数が少ない。検査数が少なければ、正式に認識される感染者数が少なくなるのも当たり前です。

2.対人口比CTスキャンが圧倒的に多い。100万人当たりの台数が、OECDの平均で27台、日本は111台です。その差実に4倍。日本の次に多いのがオーストラリアで64台。日本の約半分。アメリカ42台、ドイツ・イタリアが35台程度、フランスは17台。その差は歴然です。日本は人口密度が高い上に人口当たり台数が多いので、簡単にCTスキャンを受けられます。CTスキャンを受ければ、すぐに肺炎のあるなし、その状態も分かります。ウイルス検査をするまでもない。これが実は大きいのではないかと思います。

3.元々手洗いうがいの習慣があり、とにかくきれい好き。レストランもトイレもきれい。そして更に毎日お風呂に入る。これも、外国の人には分かりにくいかも知れませんが、実はとても大きいかと。毎日お風呂に入るのは、必ずしも全先進国の常識ではありません。土足で家に上がらないのも大きいかも知れません。
 
ここまでの3点が、個人的にはかなり確信のある仮説です。ここから先は、あまり自信がなく、徒然なるままに。

4.まさに徒然草に書かれたように、日本の「家の作りやうは、夏をむねとすべし」。風通しがいいのが基本なのです。冬を旨とせず、夏を旨とする。北海道やライブハウス、船などにはクラスターが発生したのも頷けます。

5.宅配が極めて高度に発達している。人混みに買いに行く必要がありません。

6.魚系の発酵食品を多く食べ、腸内環境の多様性が高い。この当たりから、かなり思いつきになってきます。

7.そしてもっとも怪しい思いつきが、日本には花粉症が多いと云うこと。もしかしたら、花粉症に対する抗体とか経験が、新型コロナウイルスに対する抵抗力を高めている?

そして最後におまけ。ぼそぼそ話す。

ま、何かしらのコンビネーションでしょうか。これらの仮説につき、観察していきたいと思います。