東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は477円安の2万1948円と4日続落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、マザーズ指数なども総じて下落しました。前日の米国市場でダウ平均が続落したことなどを受けて、日経平均は170円安の2万2255円と続落して寄り付きました。寄り付きがほぼ高値となり一本調子で下げ幅を広げた日経平均は、401円安の2万2025円で前場を終えました。後場に入ってからもじりじりと下げ幅を広げた日経平均は14時前に581円安まで下落して安値をつけると、その後やや持ち直し結局477円安の2万1948円で取引を終えました。東証1部の売買代金は3兆1651億円でした。

東証33業種は全て下落しました。中でも空運業が5%近く下落したほか、証券商品先物や不動産業なども大きく下落しています。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は総じて下落しました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が3.3%下落したほか、ソニー(6758)やトヨタ自動車(7203)、ファーストリテイリング(9983)、三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306)、任天堂(7974)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、東京エレクトロン(8035)、オリエンタルランド(4661)、SUMCO(3436)が下落しました。

材料が出たところでは、ペッパーフードサービス(3053)が6.6%下落しました。26日の決算説明会で「いきなり!ステーキ」の不採算店舗など74店舗を年内に閉店するとの方針が示されたことや、新型肺炎の感染拡大を受けて外食を控える動きが見られることから業績への悪影響が懸念されて売られました。また、スポーツ用品メーカーのアシックス(7936)は今年の東京オリンピックについて国際オリンピック委員会の一部委員が1年延期の可能性に言及したとの報道を受けて、業績が下振れするとの思惑から売られて3.3%下落しました。一方で環境保全プラントの月島機械(6332)は4.5%上昇しました。26日の発表で2020年3月期通期の業績予想を上方修正したことや年間配当予想を引き上げて増配見込みとなったことが好感されました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日本市場は、前日のダウ平均が節目の2万7000ドルを割り込んだことなどを受けて続落しました。日経平均は寄り付き後ほぼ一本調子で下げ幅を広げて、約4か月半ぶりに節目の2万2000円を割り込みました。マーケットは悲観一色の様相です。今回の新型肺炎感染拡大は世界的な景気停滞による外需企業への業績悪化圧力となるだけでなく、各種のイベント自粛や消費低迷もあって内需企業の業績にもダメージが大きそうです。しばらくは厳しい相場が続きそうですが、少しでもご参考となる情報発信に努めてまいります。

(マネックス証券 プロダクト部)