英ポンド/円 (135.50〜145.60)12月26日〜1月3日まで

アナリシス:

皆さん、こんにちは!英国総選挙も終わり、年末年始の相場の動きが気になるところです。選挙でのポンド上昇から一転、ボリス・ジョンソン首相が提案した移行期間を2年から1年にするという法案を英国内で策定するとの発表でポンドは大幅下落となりました。

その結果、英下院(定数650)は12月20日、EU離脱協定法案を賛成358票、反対234票の大差で可決しました。ジョンソン首相の公約通り、2020年1月31日にEUを離脱し、同年12月31日に移行期間を終わらせる内容となります。年明けには下院を通過し、上院での承認を経て1月中に成立する見通しです。

ジョンソン首相は審議の開始に当たり、英国民に「離脱派」「残留派」のレッテルを捨てるよう呼びかけるとともに、「新しい議会は一致協力して行き詰まりを打破し、ついにブレグジットを完遂する」と意欲を示しています。

ジョンソン首相は10月にもEU離脱協定法案を提出し、第2読会での承認を獲得したものの、3日間で議論を終えるとする審議日程が否決されたため、審議が頓挫した経緯があります。この時の法案は下院の解散・総選挙に伴い撤回されており、今回採決が行われた法案は内容が一部変更されています。

大きく異なる変更点は、英政府が離脱後の移行期間を2020年12月31日以降に延期することを禁止した点にあります。他にも前会期中に野党への譲歩として組み込んだ労働者の権利強化条項が削除されていますので、こちらの法案をEU議会が可決するかどうかも今後の争点になりそうです。

クリスマス休暇後、年末年始の相場として今年は、膠着状態となるのか、急落などが起こりうるのか、注意していきたいと思います。

月足チャートです。

【図表1】英ポンド/円(月足)
出所:筆者作成

月足トレンドレス中段。

続いて、週足チャートです。

【図表2】英ポンド/円(週足)
出所:筆者作成

トレンドレス上段から中段に移行中。下落するならミドルラインまでと想定します。

次に日足チャートです。

【図表3】英ポンド/円(日足)
出所:筆者作成

日足トレンドレス中段。上にも下にもどちらにも行けるため、読みにくい形状と言えます。

最後に4時間足です。

【図表4】英ポンド/円(4時間足)
出所:筆者作成

トレンドレス中段。トレンドレス逆張りが有効な場面と見ます。流れとしては下げ目線です。

上記の分析から、エントリーポイントとしては下記のとおりです。

予想レンジ:135.50〜145.60              

メインストラテジー:

買いをするなら
・141.80円〜142.20円から4時間足トレンドレス逆張りでエントリー
・143.60円近辺を上にブレイクしたら短期足使って押し目でエントリー
・139.50円〜139.80円日足トレンドレス逆張りでエントリー

売りをするなら
・142.80円〜143.00円から4時間足トレンドレス逆張りでエントリー
・143.60円近辺で4時間足トレンドレス逆張りでエントリー

 

※年末年始のため、向こう1週間の重要指標はお休みです。