先週は下落するも維持、11月1日と5日の窓を埋める

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永です。今週も窓についての解説になります。今年も残り1ヶ月ちょっととなっていますが、昨年の年末にかけての値動きとは異なり、年初来高値圏にあります。

そうしたなかで、先週はどのような動きになったのでしょうか。また、窓との関係はどのようになったのでしょうか。いつものように確認したいと思います。

【図表1】日経平均株価(日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成
※赤い丸=埋まっていない窓、青い丸=埋まった窓

前回は、「株価が伸び悩んでいると同時に、わずかですが、11月19日の終値で5日移動平均線を割り込み、5日移動平均線もほんの少し下向きになっているのです。そのため、トレンド転換に注意する必要があると考えられます」としました。

また、「トレンドが転換した場合、11月1日と5日のあいだにあけた窓を埋めることも視野に入る」ともしました。指摘したように、5日移動平均線を下回って推移したことから上向きの25日移動平均線上を下回るなど弱含んだものの、終値では維持して終える結果となっています。また、この下落の際、指摘した11月1日と5日の窓を埋めているのが分かります。

このように11月1日と5日のあいだに発生した窓が直ぐに埋められたことから、コモンギャップだったとした、指摘は間違っていなかったのではないかと思われます。

今週は上ヒゲ陰線を形成、ダブルトップに対する警戒が必要か

一方で今週に入ると、11月22日と11月25日のあいだに窓をあけて上昇しています。

さらに11月26日には23,608円をつけるなど、上ヒゲ陰線を形成しており、ダブルトップに対する警戒が必要になるかもしれません。

また今回発生した窓もコモンギャップと考えられ、株価が伸び悩むと直ぐに埋まってしまうことも考えられるのではないかと思われます。

今後は昨年10月にあけた窓埋めに期待

そうしたなか、今後の展開についてですが、5日移動平均線上を維持していますので、このまま維持できれば、11月26日の高値を更新すると同時に昨年10月にあけた、まだ埋まっていない窓を埋めることが期待されます。

一方で、5日移動平均線上を維持できずに割り込むようですと、25日移動平均線の上昇角度が緩やかになってきていますので、25日移動平均線を終値で下回ることも考えられ、前述のようにダブルトップの形成に注意が必要になると思われます。

窓とトレンドの関係からいろいろなことが予測できますので、引き続きみなさんも確認するようにしてください。