【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 27462.11  △114.75 (11/4)
NASDAQ: 8433.20  △46.80 (11/4)

1.概況

先週末の米国市場は米雇用統計を好感して反発し、S&P500株価指数とナスダック総合株価指数が史上最高値を更新しました。96ドル高でスタートしたダウ平均は270ドル高程度まで上げ幅を広げたあと上値が伸び悩みましたが、大きく押すことなく高値圏で堅調に推移すると引けにかけてやや上げ幅を広げ301ドル高の27,347ドルとほぼ高値引けで取引を終えています。また、S&P500株価指数が29ポイント高の3,066ポイントとなり2日ぶりに史上最高値を更新したほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も94ポイント高の8,386ポイントとなり、7月26日に付けた史上最高値(8,330ポイント)をおよそ3ヵ月ぶりに更新しています。

昨日の米国市場は米企業の中国通信機器大手のファーウェイへの輸出がまもなく一部解禁されると伝わったことなどで米中貿易協議進展への期待が高まり続伸となり、主要3指数が揃って史上最高値を更新しました。54ドル高でスタートしたダウ平均は170ドル高まで買われたあと上値が伸び悩みやや上げ幅を縮めましたが、その後も堅調に推移すると結局114ドル高の27,462ドルで取引を終え、7月15日に付けた史上最高値(27,359ドル)をおよそ3ヵ月半ぶりに更新しています。また、S&P500株価指数も11ポイント高の3,078ポイントとなり連日で史上最高値を更新したほか、ナスダック総合株価指数も46ポイント高の8,433ポイントとなりこちらも前日に続いて史上最高値を付けています。

2.経済指標等

先週末に発表となった10月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比12万800人増となり市場予想を上回りました。平均時給は前年同月比3.0%増となり市場予想と一致したほか、失業率も3.6%となりこちらも市場予想と一致しています。また、9月の米建設支出は前月比0.5%増となり市場予想を上回りました。一方で10月の米ISM製造業景況感指数は48.3と前月から改善しましたが、好不況の分かれ目となる50を3ヵ月連続で割り込み市場予想を下回りました。さらに昨日発表の9月の米製造業受注も前月比0.6%減となり市場予想を下回りました。

3.業種別動向

先週末の業種別S&P500株価指数は全11業種のうち9業種が上げ、エネルギーと資本財・サービスが2%以上を超える上昇となったほか、素材と金融、情報技術も1%以上上げています。一方で不動産と公益事業の2業種が下げました。

昨日の業種別S&P500株価指数は全11業種のうち7業種が上げ、エネルギーが3%を超える上昇となったほか、資本財・サービスも1%以上上げています。一方で4業種が下げ、公益事業と不動産が1%を上回る下落となりました。

4.個別銘柄動向

先週末の米国市場でダウ平均構成銘柄ではキャタピラー(CAT)とウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)が5%近く上げたほか、ダウ(DOW)とスリーエム(MMM)、エクソンモービル(XOM)も3%を超える上昇となりました。また、アップル(AAPL)も3%近く上げ上場来高値を更新しています。一方でメルク(MRK)が2%以上下げダウ平均構成銘柄で下落率トップとなっています。

昨日の米国市場でダウ平均構成銘柄では、保有する西アジアのアゼルバイジャンの巨大油田とパイプラインの権益を売却することで合意したことが明らかとなったシェブロン(CVX)が4%以上上げたほか、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)も4%近く上昇しました。一方でプロクター・アンド・ギャンブル(PG)が4%近く下げたうえ、最高経営責任者(CEO)が退任し経営体制への懸念が広がったマクドナルド(MCD)も3%近く下落しています。ダウ平均構成銘柄以外では、米当局が会計処理の手法について捜査していると伝わったスポーツ用品のアンダーアーマー(UA)が急落し18%以上下げています。半導体大手のザイリンクス(XLNX)はファーウェイへの輸出がまもなく一部解禁されると伝わったことで4%以上上げています。

5.為替・金利等

先週末の長期金利は0.02%高い1.71%となりました。昨日の長期金利は0.06%高い1.77%となりました。ドル円は108円台半ばで推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国市場で主要3指数が揃って史上最高値を付けたことから上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の23,000円を上回ってどこまで上値を伸ばせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)