東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は83円高の2万2927円と反発しました。TOPIXやJPX日経400、マザーズ指数なども上昇しましたが、東証2部指数は小幅に下落しました。前日の米国市場が上昇したことを受けて、日経平均は66円高の2万2910円と反発して寄り付きました。まもなく上げ幅を3桁に広げたものの節目の2万3000円を突破するには至らず、10時に発表された中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を下回ったことなどから上げ幅を縮めた日経平均は、前場を43円高の2万2887円で終えました。後場寄り後に日銀の追加緩和見送りが発表されましたが、フォワードガイダンスの延長などが市場の予想の範囲内で将来の追加緩和の可能性を残すものであったことなどから日経平均は堅調に推移しました。じりじりと上げ幅を広げた日経平均は83円高の2万2927円で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆7120億円でした。

東証33業種は不動産業やガラス土石製品、情報・通信業などの16業種が上昇した一方で、証券商品先物や海運業、ゴム製品などの17業種が下落しました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちとなりました。売買代金トップのソニー(6758)が4.1%上昇したほか、ソフトバンクグループ(9984)や任天堂(7974)、ファーストリテイリング(9983)、東京エレクトロン(8035)が上昇しました。中でもソニーは30日に発表した2019年4~9月期決算で営業利益が前年同期比17%増加したことや、通期の営業利益予想を上方修正したことが好感されて買われました。一方でアドバンテスト(6857)や日立製作所(6501)、トヨタ自動車(7203)、SUMCO(3436)、三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306)は下落しました。中でもアドバンテストは2020年3月期通期業績予想の上方修正を発表しましたが、市場予想を下回ったことや下半期の見通しが物足りないとの見方から売られて8.8%下落しました。また、日立製作所は2020年3月期の営業利益予想を下方修正し、従来の増益予想から一転減益予想となったことから売りに押されて5%下落しました。

そのほか材料が出たところでは、自動車部品メーカーのアイシン精機(7259)が子会社アイシン・エィ・ダブリュと2021年4月に経営統合すると発表したことを受けて、経営効率化による業績改善への期待から一時ストップ高となり終値でも12.5%高となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇しました。米連邦公開市場委員会(FOMC)ではいったん利下げの打ち止めが示唆されたものの、パウエルFRB議長が今後の利下げ可能性を排除しなかったことから市場の警戒感が和らぎました。また、本日結果が発表された日銀金融政策決定会合ではフォワードガイダンスが修正されるとともに、将来的な追加金融緩和の可能性が残されました。両会合ともまずは無難に通過したと言えそうですが明日以降も米雇用統計や米ISM製造業景気指数の発表、国内企業の決算発表などが控えています。本日は引け後に日本たばこ産業(2914)や武田薬品工業(4502)、村田製作所(6981)などが決算を発表しています。

(マネックス証券 プロダクト部)