東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は169円安の2万1878円と反落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、マザーズ指数なども総じて下落しました。日経平均は113円安の2万1934円と反落して寄り付きました。日経平均の配当落ちが約160円とみられ、その影響を考慮すると実質的には上昇してのスタートとなりましたが、寄り付き後も一本調子で下げ幅を拡大すると下げ幅が300円を上回る場面もありました。前場を268円安の2万1779円で終えた日経平均は後場に入ってからも安値圏で小動きを続け、14時前に314円安で安値をつけました。引けにかけて大きく持ち直した日経平均は169円安で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆3672億円でした。

東証33業種は小幅に上昇した精密機器と鉱業を除く31業種が下落しました。中でも電気・ガス業が3%以上下落したほか、その他金融業や空運業も2.5%以上下落しました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は下落した銘柄が多くなりました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が2%下落したほか、任天堂(7974)やファーストリテイリング(9983)、トヨタ自動車(7203)、ソニー(6758)、東京エレクトロン(8035)、三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306)が下落しました。一方でコロプラ(3668)やKLab(3656)、ファナック(6954)は上昇しました。コロプラは新作スマホゲーム「ドラゴンクエストウォーク」の人気から上昇が続いていましたが、本日はストップ高で取引を終え年初来高値を更新しました。また、KLabは26日に配信を開始した「ラブライブ!」シリーズの新作スマホゲームがデイリーランキングで上位につけていることが好感されて9.7%高と大幅に続伸しています。同ゲームを共同開発したブシロード(7803)も5.3%高で続伸しました。

その他材料が出たところでは、北陸を中心にドラッグストアを展開するクスリのアオキホールディングス(3549)が26日に発表した2019年6~8月期決算が営業減益で市場予想を下回ったことを受けて6.7%下落しました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は反落したものの配当落ちを考慮すると実質的には小幅安といったところですが節目の2万2000円を割り込んだことが市場心理を悪化させないかやや気がかりです。来週は米ISM非製造業景況感指数や米雇用統計など重要指標が複数発表されます。米連邦公開市場委員会(FOMC)内で追加利下げの必要性について意見が分かれているなか、発表結果が与える影響が注目されます。

(マネックス証券 プロダクト部)