東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は34円高の2万2079円と小幅に続伸しました。TOPIXや東証2部指数、マザーズ指数なども上昇しましたがJPX日経400は小幅に下落しました。米国市場が高安まちまちで材料になりにくいなか日経平均は86円高の2万2130円と続伸して寄り付きました。じりじりと上げ幅を広げると10時半過ぎに160円高で高値をつけた日経平均でしたが、ドル円が107円台まで円高に振れたことなどを受けてやや上げ幅を縮めると97円高の2万2142円で前場を終えました。後場に入っても引き続きじりじりと上げ幅を縮めた日経平均は、結局34円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆7700億円でした。
東証33業種は精密機器や金属製品、その他製品などの19業種が上昇した一方で鉄鋼や海運業、倉庫運輸関連などの14業種が下落しました。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は上昇した銘柄が多くなりました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が0.2%上昇したほか、任天堂(7974)やトヨタ自動車(7203)、コロプラ(3668)、ソニー(6758)、ソフトバンク(9434)、武田薬品工業(4502)が上昇しました。中でも本日新作ゲーム機「ニンテンドースイッチライト」の発売を開始した任天堂は材料出尽くしでやや売りに押される場面も見られたものの6日続伸となりました。また、新作スマホゲーム「ドラクエウォーク」のダウンロード数が500万件を突破したことでコロプラは一時ストップ高となり終値でも11.5%上昇し年初来高値を更新しました。また同ゲームを共同開発したスクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)も2%高と続伸して同じく年初来高値を更新しています。一方でリクルートホールディングス(6098)やファナック(6954)、三菱商事(8058)は下落しました。
その他材料が出たところでは、海外大手証券が目標株価を引き上げたオリンパス(7733)が2.6%上昇し年初来高値を更新しました。一方で、寄り付き前に取引所外で大口のクロス取引が成立したヤマトホールディングス(9064)について、既存株主による大口売りを証券会社が引き受けたのではないかとの思惑が広がり需給悪化が警戒されて8.4%下落しました。
VIEW POINT: 明日への視点
本日の日本市場は3連休前で持ち高調整の動きも見られるなか小幅に上昇しました。米中貿易協議の不透明感が意識されるなか、低リスク通貨として円が買われたことでドル円は107円台で推移しています。来週25日の日米首脳会談では両首脳が貿易協定に署名すると見られており、自動車への追加関税回避を確約できるかが注目されています。また、26日は今月末に権利確定する銘柄の配当や株主優待等の権利付最終日です。
(マネックス証券 プロダクト部)