東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は107円安の2万1086円と続落しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数も下落しましたが、東証2部指数は小幅に上昇しました。

発表された経済指標が弱いものが多く昨日の米国市場で主要指数が下落したことを受け、日経平均は126円安の2万1067円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後に139円安をつけましたがその後はやや下げ幅を縮めると前場を117円安で終えました。日経平均は後場に入ると再び下げ幅を広げる展開となりました。一時は157円安まで下落した日経平均は引けにかけてやや下げ幅を縮めたものの結局107円安と安値圏で取引を終えました。東証1部の売買代金は1兆6814億円となりました。

東証33業種は金属製品、医薬品、海運業、非鉄金属の4業種のみ上昇しました。小売業は横ばいで、残る28業種が下げました。中でもゴム製品、化学、精密機器、情報・通信業などの下げが大きくなりました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップの任天堂(7974)が小幅に上げたほか、ソニー(6758)、LIXILグループ(5938)、東京エレクトロン(8035)、村田製作所(6981)がいずれも上昇しました。中でもLIXILグループは株主総会で会社側の提案が否決され、瀬戸氏がCEOに復帰することになったことを受け16%の大幅高となりました。一方でソフトバンクグループ(9984)やファーストリテイリング(9983)、JT(2914)、トヨタ自動車(7203)、NTT(9432)は下落しました。JTは配当落ち日でした。

材料が出たところでは自社株買いを発表した百貨店の高島屋(8233)が4%超の大幅高となりました。また、第1四半期の決算が増収増益だったドラッグストアのスギホールディングス(7649)は一時5%高近くまで上昇しましたが、終値では1%高となりました。

VIEW POINT: 明日への視点

日本市場は買い材料に乏しい中軟調な展開となり107円安と続落しました。ひとまずG20まではなかなか本格的な買いは入りづらく2万1000円の節目が意識される展開が予想されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)