英ポンド/円 (133.80~140.50) 6月20日~6月26日まで

アナリシス:

皆さん、こんにちは! 本日早朝3時に米連邦公開市場委員会(FOMC)がありました。まずはこちらの情報をまとめたいと思います。今回の会合では注目されている金利は据え置きとなりました。しかしながら、年内に最大0.5%の利下げを行う可能性を示唆しつつ、投票メンバーの10人のうち、9人が賛成、1人が反対となり、2015年に利上げをして以来、初めて反対票が出た結果となりました。

注目すべきは、年内は利上げも利下げもゼロという見方がメンバーの中央値の意見となっているものの、2020年末までに0.25%下げるという意見が多く、方向性としては利下げに向かうとの見方が強まりました。

このことを受けて、米ドル/円は一時107.80円台まで下落。その後は108円台を回復しました。そして、今朝の東京市場オープン後、再度ドル売りの動きとなり、5月3日の安値を更新して107円台半ばに向けてダウントレンドとなっています。

話題は変わって、次期英首相となる英保守党党首の選挙は、ボリス・ジョンソン前外相の一人勝ちとなりそうな動きとなっています。2位にかなりの票数の差を付けての1位です。また、ボリス氏は合意なき離脱も可能性として残しているため、ポンド売りに傾きやすくなっています。

マーケットはここ3日ほどドル売り傾向に転じているため、英ポンド/米ドルもややポンド買いに動いていますが、英保守党党首選の内容によっては、ポンド売りに動く可能性もあるため、気をつけて見ていきたいと思います。

英ポンド/円について分析すると、英ポンド/米ドル上昇、米ドル/円下落の動きから、上下どちらにも引っ張られやすく、ポジション取りが難しい相場になっています。

最終的には、英保守党党首選終了後はポンド上昇と想定していますので、今回の米ドル/円の下落が落ち着いたところで、英ポンド/円は買いと想定しています。

それでは、月足チャートです。

【図表1】英ポンド/円(月足)
出所:筆者作成

月足トレンドレス下段、−2σ付近になります。米ドル/円下落、英ポンド/米ドル上昇となれば、一旦この安値付近で止まる可能性が出てきました。

続いて、週足チャートです。

【図表2】英ポンド/円(週足)
出所:筆者作成

トレンドレス下段。−2σに一旦タッチして、下ヒゲ出現中ですが、米ドル/円につられて安値更新となれば、バンドウォークしてもう少し下げる余地もあります。上昇するなら138.36円近辺までは上げる可能性も十分あります。

最後に、日足チャートです。

【図表3】英ポンド/円(日足)
出所:筆者作成

ダウントレンド中。ミドル反発して安値更新後、戻り目形成中となっています。月足・週足共にあまり下げ余地はないため、ここで一旦日足はレンジ入りとなるかどうかの場面。ただし米ドル/円が一気に下落した場合は、英ポンド/円もダウントレンド継続の可能性が高くなります。

向こう1週間の重要指標です。

20日(木)
15:30 日・黒田日銀総裁定例記者会見
20:00 英・BOE金利発表/資産買取プログラム規模/金融政策委員会議事要旨
未明 日・政策金利発表

21日(金)
8:30 日・消費者物価指数

25日(火)
8:50 日・日銀金融政策決定会合議事要旨
23:00 米・新築住宅販売件数

上記の分析からエントリーポイントとして、以下のとおりです。

予想レンジ:133.80~140.50         

メインストラテジー:

買いをするなら
・135.30円~135.60円付近もしくは、月・週足トレンドレス下段逆張り+日足トレ転を根拠にエントリー
・135.50円~135.90円週足トレンドレス下段+日足トレ転を根拠にエントリー

売りをするなら
・136.90円~137.10円近辺の日足MA、ミドルタッチ+4時間足中段保合いでエントリー
・135.90円~136.00円を下にブレイクしたら短期足を使って戻り目でエントリー