【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 26112.53 △22.92 (6/17)
NASDAQ: 7845.02 △48.37 (6/17)
1.概況
米国市場は19日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え様子見となるなかボーイング(BA)やフェイスブック(FB)などへの買いを支えに小幅に反発しました。ダウ平均は朝方に39ドル安まで売られましたが、下げ渋るとまもなくして買いが優勢となりました。ダウ平均は76ドル高で上値が伸び悩んだものの引けまで堅調に推移すると結局22ドル高の26,112ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も48ポイント高の7,845ポイントとなっています。
2.経済指標等
6月のニューヨーク連銀製造業景況指数はマイナス8.6と前月の17.8から低下し市場予想を大きく下回りました。また、6月の全米住宅建設業協会(NAHB)住宅市場指数も64と前月から低下し市場予想を下回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち6業種が上げ、不動産とコミュニケーション・サービスが1%以上上昇したほか、エネルギーも1%近く上げました。一方で5業種が下げ、素材と金融が1%近く下落しています。
4.個別銘柄動向
ボーイングが長期の航空機需要見通しを上方修正したことで買われ2%を超える上昇となりました。ダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりダウ平均を1銘柄で50ドル以上押し上げています。また、独自の仮想通貨の発表を予定しているとの報道を受けてフェイスブックが4%以上上げています。ネットフリックス(NFLX)も4-6月期の契約者数が事前の予想に比べ上振れするとの見方が出て買われ3%を上回る上昇となりました。さらにセキュリティーソフトのシマンテック(SYMC)も投資判断と目標株価の引き上げを好感して2%以上上げたほか、農機・建機のディア(DE)も投資判断と目標株価の引き上げを受けて2%近く上げています。
一方でダウ(DOW)が投資判断と目標株価の引き下げを嫌気して3%以上下げダウ平均構成銘柄で下落率トップとなっています。
5.為替・金利等
長期金利は0.01%高い2.09%となりました。ドル円は108円台半ばで推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国市場が小幅な上昇に止まったことから小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか日本市場も様子見ムードの強い一日となりそうです。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)