【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 26106.77 △101.94 (6/13)
NASDAQ: 7837.13 △44.41 (6/13)
1.概況
米国市場はホルムズ海峡近くで石油タンカーが攻撃を受けたことで原油価格が上昇しエネルギー関連株が買われたことで3日ぶりに反発しました。32ドル高でスタートしたダウ平均は142ドル高まで買われた後上げ幅を縮めると昼前にマイナスに転じましたが、9ドル安と下げ渋ったことで再びプラスに転じると午後は堅調な展開が続きました。結局ダウ平均は101ドル高の26,106ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も44ポイント高の7,837ポイントとなっています。
2.経済指標等
先週一週間の米新規失業保険申請件数は前週比3000件増の22万2000件となり改善を見込んでいた市場予想に反して悪化しました。また、5月の米輸入物価指数は前月比0.3%低下し市場予想を下回りました。米輸出物価指数も0.2%低下し市場予想を下回っています。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちヘルスケアを除く10業種が上げました。そのなかでもエネルギーとコミュニケーション・サービスが1%を超える上昇となったほか、一般消費財・サービスも1%近く上げています。
4.個別銘柄動向
ウォルト・ディズニー(DIS)が目標株価の引き上げを受けて4%以上上げダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。また、原油価格の上昇を受けて資源開発のハリバートン(HAL)が3%近く上げたほか、エクソンモービル(XOM)も1%近く上げています。シェブロン(CVX)も堅調でした。カナダのスポーツ衣料のルルレモン・アスレティカ(LULU)も決算が市場予想を上回る増収増益だったことに加え、通期の業績見通しを上方修正したことから2%以上上げています。
一方でツイッター(TWTR)が目標株価の引き下げを受けて3%余り下げました。鉄道大手のユニオン・パシフィック(UNP)も投資判断の引き下げを嫌気して2%以上下落しました。
5.為替・金利等
長期金利は0.03%低い2.09%となりました。ドル円は108円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日は3カ月に一度のメジャーSQで寄り付きで売り買いが交錯しやすいことから本日の日本市場は小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の21,000円を維持できるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)