東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は33円安の2万1117円と小幅に下落しました。東証2部指数や新興市場のマザーズ指数も下落しましたが、TOPIXやJPX日経400は小幅高と主要指数は高安まちまちでした。昨日の米国市場で主要指数が下落したこと、ドル円が円高に振れたことを受け日経平均は170円安の2万980円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後に229円安まで下げ幅を広げましたがその後はやや持ち直し前場を146円安で終えました。
日経平均は後場に入ってもじりじりと下げ幅を縮めて結局33円安で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆1284億円となりました。東証33業種は証券商品先物や不動産業、鉄鋼などの22業種が上昇しました。一方で鉱業や石油石炭製品、海運業などの11業種が下げています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップの任天堂(7974)、ソフトバンクグループ(9984)、村田製作所(6981)、ZOZO(3092)、キーエンス(6861)が上昇しました。一方でソニー(6758)、ファーストリテイリング(9983)、東京エレクトロン(8035)、ファナック(6954)、安川電機(6506)が下げています。
原油先物価格が大きく下げたことを受け原油関連銘柄が売られました。コスモエネルギーホールディングス(5021)や石油資源(1662)、国際石油開発帝石(1605)が5%前後の下げとなっています。その他材料が出たところでは、中期経営計画を発表したラーメンチェーンの幸楽苑ホールディングス(7554)が2%超上昇しました。
VIEW POINT: 明日への視点
米株安と円高という悪材料を受け下落した日経平均ですが、2万1000円を下回った安値圏からは大きく下げ幅を縮めるなど底堅さを示しました。引き続き米中の貿易交渉の行方やそれが実体経済に与える影響をめぐる思惑が一番の材料となりそうです。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)