東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は10円高の2万1283円と小幅に反発しました。東証マザーズ指数も上昇しましたが、TOPIX、JPX日経400、東証2部指数は下落と主要指数は高安まちまちでした。
昨日の米国市場で主要指数が上昇したことを受け、日経平均は101円高の2万1373円で寄り付きました。寄り付き後の日経平均は勢いがなく前日終値近辺まで上げ幅を縮めましたがマイナスにはならずに踏みとどまると再び上げ幅を広げて前場を71円高で終えました。日経平均は後場に入ると再び上げ幅を縮めると小幅なマイナスに転じる場面がありました。引けにかけて前日終値近辺での小動きとなった日経平均は結局10円高で取引を終えました。
東証1部の売買代金は2兆930億円となりました。東証33業種は水産・農林業、鉱業、非鉄金属、ゴム製品などの15業種が上昇しました。一方で陸運業や空運業、石油石炭製品などの18業種が下げています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が小幅に下げたほか、ソニー(6758)、キーエンス(6861)、キヤノン(7751)が下落しました。一方で任天堂(7974)、ファーストリテイリング(9983)、村田製作所(6981)、KDDI(9433)、三菱UFJ(8306)、ZOZO(3092)は上昇しました。
その他材料が出たところでは、スズキ(7269)がインドの子会社が反競争的行為を行っていた可能性があると報じられたことが嫌気され5%超下落しました。一方で特別利益の計上と今期の純利益予想の上方修正を発表したコンビニエンスストアのポプラ(7601)は5%超上昇しました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は小幅高の一方TOPIXは小幅安とまちまちの1日となりました。引き続き米中の貿易戦争への警戒感が根深い印象です。今夜の米国市場では4月末から開催された連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が発表されます。利下げについてなど今後の金融政策の方向性についてどのような議論が行われているのか注目されます。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)